ユニークユーザー(UU)とは?PVやアクティブユーザーとの違いも解説!
ユニークユーザー(Unique・User)とは、特定期間内にWEBサイトやページを訪れたユーザー数を表す指標です。一般的には”UU”「ユーユー」と呼ばれています。 UU数は、指定期間内なら「同一人物」が「何度訪問」しても”1UU”としてカウントされます。
ここではユニークユーザーの意味、似ている指標との違いや、ユニークユーザーの指標を活用したWEBサイトの分析方法などをご紹介します。
この記事の目次
「ユニークユーザー」数=サイトを訪れた人の数?
ユニークユーザー数は、指定期間内なら「同一人物」が「何度訪問」しても”1UU”としてカウントされます。
例えば、一週間にAさんが計10ページを閲覧した場合、ユニークユーザー数は”1UU”です。10ページ見たからといって”10UU”とはカウントされません。ユニークユーザー数は、あくまで「期間内に訪問した純粋なユーザー数」です。
ユニークユーザー数を把握する意味
ユニークユーザー数はサイトの価値を把握するための指標の1つです。
ここではユニークユーザー数を把握する意味を、分かりやすくリアル店舗に置き換えて説明をします。
サイトの価値を測る際によく使われる指標がページビュー(PV)ですが、ページビュー数をリアルな店舗に置き換えると、そのお店に置いてある商品を何度見られたか、ということになります。またセッションという指標がありますが、それはそのお店に何度訪問しているか(1人が3回訪問したら3セッション)、という指標です。
それに対して、ユニークユーザー数はそのお店に来てくれているお客様の数を示します。
サイトの価値を測るためにはページビュー数やセッション数だけでなく、ユニークユーザー数も合わせて見なければ、そのWEBサイトが理想の姿に即しているのかどうかを、判断することが難しいと言えます。
あなたのWEBサービスやWEBサイトが、たくさんのお客さんに来てもらわないといけないものなのか、リピーターの訪問によって成り立つサービスなのかを1度振り返ってみると良いでしょう。
ユニークユーザー数の集計方法
ユニークユーザーは、主に「IPアドレス」「ホスト名」「Cookie」で集計されます。
アクセス解析ツールの代表的なツールである「Googleアナリティクス」では、Cookieを利用してユーザーを識別します。Cookieとは、WEBサイト上でユーザーごとに発行される情報のことです。この情報をもとにユニークユーザー数をカウントしていきます。
ただし、ブラウザ側の設定でCookieを無効、または「Google アナリティクス オプトアウト アドオン」といった除外ツールを導入している場合、カウントされないことがあります。
・Google アナリティクスの使い方・見方をマスターしよう!
同じ人が2回以上カウントされてしまう場合に注意
ユニークユーザー数は重要な指標ですが、必ずしも正確な人数を計測する訳ではありません。
例えば、「パソコンを2台持っている」「1台のパソコンで複数のWebブラウザを利用している」「パソコンとスマホ、タブレットを利用している」場合は、一人のユーザーでもユニークユーザー数は2UU以上になるので注意が必要です。
先ほど紹介したGoogleアナリティクスでは、Cookieの性質上、有効期限を過ぎた場合やブラウザ・端末を変えた場合は、異なるユニークユーザーとしてカウントされます。
ただし、Googleアナリティクスの「クロスデバイストラッキング機能」を利用すれば、Googleアカウントにログインしている場合、異なるブラウザ・端末からのアクセスでも、同じユニークユーザーとしてカウント可能になります。
ユニークユーザーと混同しやすいほかの指標
アクセス解析ツールでは、ユニークユーザー以外にも複数の指標を把握できます。ただ、それぞれの指標をきちんと理解していなければ、品質の向上に役立てることができません。さっそくほかの指標を確認しましょう。
ページビュー数(PV数)
ページビュー数(PV数)は、「ページ閲覧数」を表す指標です。アクセス解析ツールでは、「○PV」といった形で表記されます。例えば、あるユーザーが10ページ閲覧した場合、ページビュー数は10PVとなります。
ページビュー数によって、サイト内のどのコンテンツが人気か把握可能です。ページビュー数が多ければ、それだけ関心を持たれ読まれていることになり、少なければ興味・関心が薄いことがわかります。
ページビュー数はユニークユーザー数とは違い、すべてのユーザーが閲覧したページの総数なので、必然とユニークユーザー数に比べて数値が大きくなります。
セッション数
セッションは、「ユーザーの訪問回数」を表す指標です。例えば、あるユーザーがそのサイトに10回訪れた場合、セッション数は10とカウントされます。
基本的にセッションは、ユーザーが訪問してから離脱するまでを1セッションとします。ただし、Googleアナリティクスでは「30分以上行動のないユーザー」「日付が変わった時」「参照元が変わった時」に該当する場合は、新たなセッションとしてカウントされる決まりです。
セッション数は、あくまでユーザーが訪れた回数です。ユニークユーザーとは違って、同じユーザーが再訪問すればセッション数は増えます。つまり、1ユーザーあたりのセッション数が多ければ多いほど、リピート率が高いサイトといえるのです。
数値としては、PV数より小さく、かつUU数より大きくなります。
アクティブユーザー(AU)
アクティブユーザー(AU)は、基本的に「特定の期間内にWEBサイトやページを訪れたユーザー」を表す指標です。例えば、あるユーザーがサイトを10回訪問した場合、アクティブユーザー数は1AUとなります。
実はアクティブユーザーとユニークユーザーは同じ意味を持つ指標です。Googleアナリティクスでは、同じ概念として使用されています。そのため、どちらの指標を使っても問題ありません。
スマートフォンアプリの場合、アクティブユーザーは実際に利用したユーザーのみを指す指標となります。例えば、ユニークユーザー数が1,000人、アクティブユーザーが500人だと、アプリをダウンロードしているユーザーのうち約半数が利用していることがわかります。
今回はアクセス解析ツール、特にGoogleアナリティクスを例に解説しているため、前者の定義で把握しておきましょう。
ほかの指標との組み合わせで意味を見出す
ユニークユーザーは、ほかの指標と組み合わせることでWEBマーケティングに役立てられます。特に、ページビュー数とユニークユーザー数は効果的な組み合わせです。それでは、ページビュー数とユニークユーザー数をもとに、何がわかるのか確認していきましょう。
ユニークユーザー(UU)あたりのページビュー数(PV数)が少ない場合
ユニークユーザーあたりのページビュー数が少ない場合、「ユニークユーザー あたりのセッション数が少ない」または「セッションあたりのページビュー数が少ない」ことが考えられます。
前者の場合、1ユーザーに再訪問してもらうことが課題となります。サイトのリピート率が高まれば、自ずとセッション数やページビュー数が増える形です。
後者の場合、「他記事への導線がわかりづらい」または「ターゲットに適した記事が用意できていない」ことが考えられます。どちらのケースでもユーザーの興味・関心を引けないことによる離脱を引き起こしています。
ユニークユーザーあたりのページビュー数が少ない場合は、ユニークユーザーあたりのページビュー数が比較的多いコンテンツを参考にするなどして、ほかページとの違いを明確にしましょう。
その上でコンテンツの質が悪いのか?導線が悪いのか?ほかにも独自の理由があるのか?理解することが大切です。
ユニークユーザー(UU)あたりのページビュー(PV)数が多い場合
ユニークユーザーあたりのページビュー数が多い場合、「ユニークユーザーあたりのセッション数が多い」または「セッションあたりのページビュー数が多い」ことが考えられます。
前者の場合、1ユーザーあたりの再訪率が高いことがわかります。興味・関心を引くコンテンツが多く、ユーザーの満足する情報を提供できている可能性が高いです。
後者の場合、サイト全体の回遊率が高いことがわかります。他記事への導線が的確なため、迷うことなくサイトを回遊している状態です。またサイトの導線に加えて、コンテンツの品質も高い状態といえます。
指標の違いを意識してデータを効果的に活用しよう
ユニークユーザーは、WEBマーケティングにおいて重要な指標です。
また、ユニークユーザーとほかの指標を覚えておくと、データを効果的に活用できます。本来、それぞれの意味の範囲でしかデータを活用できませんが、組み合わせることで新たな意味を見いだすことが可能です。
WEBマーケティングの成功は、細かいデータの積み重ねによって実現します。ぜひ指標の違いを意識して、効果的に活用してください。
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執筆者:山口ひかる
株式会社ヒトノテのディレクションを担当。自社オウンドメディア運営ノウハウを活用し、クライアントメディア向けのWEBコンテンツ制作や、WEBマーケティング全般の支援を行っています。
監修者:坪昌史
株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。
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