SEO 公開日: 2020.10.07 更新日: 2024.09.30

【2024最新版】SEOとは?今すぐできる必須施策や集客の仕組みを解説

pickup

SEOとは、検索結果で上位表示を獲得するために、ユーザーに資するコンテンツを作成したり、サイトやページの内容を検索エンジンに理解されやすい形に変更したりするマーケティング手法のことです。

本記事では、SEOで集客する流れや検索エンジンに評価されるページの特徴を、要点を絞って解説しています。本記事でSEOの基本を押さえ、サイトの順位向上や顧客獲得に活用してください。

SEO(検索エンジン最適化)とは?

SEOとは「Search Engine Optimization」の略称で、日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれます。具体的には、検索結果で上位表示を獲得するために、ユーザーに資するコンテンツを作成したり、サイトやページの内容を検索エンジンに理解されやすい形に変更したりすることです。

作成したページが検索エンジンに評価されると、検索結果で上位に表示されるようになります。特に掲載順位1桁の順位を獲得できると、ページの訪問数は大きく増加し、CVや顧客の獲得に繋がるようになります。

日本での検索エンジンシェアはGoogleが約78%

日本における検索エンジンのシェア率は下のグラフの通りです。

出典:Search Engine Market Share Japan

これを見ると、Googleが約78%と圧倒的なことが分かります。さらにYahoo!JAPANは2010年ごろからGoogleの検索エンジンプログラムを利用しており、両者の検索結果はほとんど一緒です。

両者を合計すると、日本のユーザーの約90%にはGoogleの検索結果が表示されるため、SEOではGoogle検索対策を優先しましょう。

なぜSEOに取り組むのか

ここでは、なぜSEOが重要だと言われているのか、SEOの特長やメリットを解説します。

高いCVRを見込めるユーザーを集客できる

SEOの特徴は、検索キーワードを通じてユーザーの持つ課題やニーズを把握し、そのニーズが明らかになっている人にタイミング良くアプローチできることです。

少し抽象的なため具体化すると、「コーチ バック」のようにブランド名が入ったキーワードは、検討段階が大詰めになったユーザーが検索している可能性が高いです。このようなキーワードを用いて、ユーザーにリーチすることで、効率的にコンバージョン(CV)に繋げることができます。

これはブランド名が入ったキーワードに限りません。例えば、「コンタクト 通販」や「コンタクト 買い方」のような購入意欲が読み取れるキーワードでも同様にCVに繋げることができるでしょう。

高いコンバージョン率(CVR)が期待できるユーザーに、効率的にアプローチできるのがSEOの良さです。

自社を知らないユーザーへ効率的に認知を広げられる

SEOでは一般ワードを対策することで、自社を知らないユーザーへ効率的に認知を広げることができます。一般ワードとは、特定の目的やニーズに絞り込まれていない、幅広く多くの人が検索しやすいキーワードのことです。

「渋谷 賃貸」といったキーワードを例にあげます。「渋谷 賃貸」というキーワードは、どの不動産会社でどんな賃貸を契約するかまでは決まっていないが、渋谷で賃貸を借りようと考えるユーザーが検索するキーワードです。そこで自社ページが上位表示されれば、自社のサービスを知らない人でも賃貸物件の問い合わせをしてくれる可能性があります。

また、直接問い合わせに繋がりにくいキーワードであったとしても、上位表示されることで多くのユーザーの目に留まり、ニーズが明確になった際には選択肢の1つとして考えてもらえる可能性が高まります。

更に、より効率的にCVに繋げるためには「〇〇 比較」のようなキーワードも対策し、購買に至るまでの流れを作る方法が有効です。比較検討する際に、検索するキーワードを対策することで、自然と自社サービスの特徴を知ってもらい、購買に繋げやすくすることができます。

自社と接点がないユーザーにも積極的にリーチできることもSEOの良さです。

広告よりもユーザーからの高い信頼獲得に繋がりやすい

検索結果で上位表示させる方法として、SEOの他にもリスティング広告といった手法があります。リスティング広告は、検索連動型広告とも呼ばれ、検索結果上下のスポンサーと書かれた枠にページを掲載する手法です。広告を出した日から必ず上位に表示されるため、即効性と確実性に優れています。

一方で、広告かどうかはユーザーも一目で確認できる情報です。そのため、あえて広告枠の記事を避けて読むという人も多いでしょう。

SEOで上位表示を獲得すると、ユーザーに「Googleが認めたコンテンツ」という印象を与えられます。上位表示される回数が増えると、企業の信頼性向上にも繋がるでしょう。

SEOで集客する大まかな流れ

SEOでは上位表示されるページを作り、そのページ内にお問合せフォームや資料ダウンロードのリンクを設置することでCVを獲得します。CVまで繋げるには、ユーザーにしっかりとページを読み込んでもらうことが重要です。

ここでは、SEOで集客する流れを要点を絞って解説します。

対策するキーワードを決める

SEOで最も重要であり、最初に行うべきことはキーワードの選定です。対策するキーワードがなければ、ページの方向性や必要なコンテンツを考えることもできません。

まず、サイトのテーマや目的から軸となるメインキーワードを選定します。SEOを行う主目的は、自社製品・サービスの購入や申し込みを増やすことでしょう。この場合、①自社製品に関連しているか、②ある程度の検索ボリュームがあるかの2点を満たすメインキーワードがおすすめです。

ただし、目的によっては自社商品に関連しないメディアサイトを運営することもあるでしょう。また、マイナーな商品の場合、そもそもの検索ボリュームが少ないことも考えられます。柔軟に決めましょう。

メインキーワードが決まったら、次にその周辺キーワードを洗い出します。洗い出しの方法としては、競合サイトが対策しているキーワードを調べたり、実際にメインキーワードを検索した際のサジェストを確認したりする方法などがあります。おすすめはキーワード調査ツールを使う方法です。

キーワード調査ツールにより、各キーワードのボリュームや実際に検索されているキーワードを確認しつつ進めることができます。

キーワード調査ツールを活用しつつ、検索ボリュームが大きいものやCVに近いもので優先順位をつけておきましょう。

キーワードマーケティングの手順や方法についてより詳細に解説したこちらの記事を合わせてご覧ください。

>>>キーワードマーケティングのやり方とは?SEOで効果的な手順を解説

評価されているページを確認し、ユーザーの検索意図を把握する

対策キーワードが決まったら、そのキーワードで上位表示されているページを確認します。上位表示されているページは、ユーザーの検索意図を把握するための重要な参考資料となります。

検索意図を深ぼるためには、主に2つの観点からページを分析します。

  1. 評価されているページの種類

対策キーワードで上位表示されているページの種類を確認します。ページの種類とは、記事ページ、一覧ページ、商品ページなどの形式を指します。これにより、ユーザーがどのような形式の情報を求めているかがわかります。

  1. ページに含まれている内容

競合のページに含まれている内容を確認します。メインコンテンツはなにか、その他にどのような見出しが作られているのか、どのページへのリンクが設置されているのかなどを分析しましょう。ただし、これはユーザーの検索意図を深ぼるための分析です。競合が入れている見出しをそのまま取り入れただけのコンテンツは評価されにくいためおすすめできません。

検索意図に応えるページを作る

ユーザーの検索意図が把握できたら、そのニーズに応えるページを作成します。ここで作成するページは記事ページだけでなく、商品ページやサービスページ、一覧ページになる可能性もあります。検索意図から考え、柔軟に形式を決めてください。

検索意図に合ったページを作成すると、ユーザーが最後まで読んでくれる可能性が高まり、その結果CVに繋がりやすくなります。

検索意図の深堀については、過去に解説したこちらの記事もあわせてご確認ください。

>>>SEOにおける検索意図の捉え方や深堀の手順を解説

評価されるページ・サイトの作り方

ここではGoogleに評価されるページの特徴や、そのために必要な施策を解説します。

上位表示されるページ・サイトの特徴

上位表示されるページ・サイトの特徴は「ユーザーが求める回答を、検索エンジンのロボットに理解されやすい作りで」作成されていることです。端的に言うと、次の2つの条件を満たしているページ・サイトは高く評価されやすいです。

  1. 必要な量・質の情報を提供していること

これには、先に述べた検索意図の深堀りが重要です。ユーザーが求める情報を十分に理解し、質と量、どちらの側面でもニーズに応えるコンテンツを作成しましょう。

また、他には独自性や専門性が評価されることもあります。そのため、特に自社の専門分野でコンテンツを作成する場合、自社独自のノウハウや専門知識をいかしたコンテンツの作成がおすすめです。

  1. Googleに理解されやすい作りであること

質の高いコンテンツを作成したとしても、それが検索エンジンに理解されなければ意味がありません。作成したページの内容を正確に検索エンジンに伝えるためには、テクニカル施策が必要です。例えば、適切なTitleタグの使用や内部リンクの設置、URL構造の最適化などが挙げられます。

理解されるサイトを作るうえで押さえておきたい基本的なテクニカル施策

ここではGoogleに理解されやすいサイトを作るうえで重要なテクニカル施策を紹介します。今すぐにでも取り組める基本施策なので、押さえておきましょう。

施策についてより詳しく知りたい方はリンク先の記事も合わせてご確認ください。

対策項目概要・対策すべき理由具体的な取り組み
Titleタグタイトルを指定するHTMLタグを設定すること
検索キーワードに対し、検索結果を表示させる際に、GoogleはこのTitleタグを参照している
対策キーワードを含めた具体的かつ分かりやすいテキストの設定
内部リンクサイト内のページ同士を繋ぐリンクを設置することGoogleは内部リンクを辿ってページを発見している
また、サイト内でのページの役割や重要性を理解する際にも使われる
サイト内ページの網羅的な内部リンクの設置
伝わりやすいアンカーテキストの設定
重要なページにリンクを集める
URL構造クローラーが認識しやすいURLを使うこと
使用するURLの形が直接掲載順位に影響することはないが、URLによってはクロールの際、エラーが発生する可能性がある
不要な要素はなるべく省く
意味を持たない長過ぎる文字列を避ける
日本語やローマ字表記を使わない
URLの正規化同一ページのURLが複数ある場合、使用するURLを統一すること
URLの文字列が違う場合、Googleはそれらを別のページとして認識するため、評価が分散する可能性がある
評価させたいURLにリダイレクトする
canonicalタグを使用する
階層構造カテゴリ分け階層やカテゴリを作り、サイト内のページを振り分けること
サイト内のページを整理することで、Googleによるページの発見や評価を助ける
カテゴリの設置
カテゴリ内外を移動するリンクの設置

SEOを行ううえで理解するべきGoogleの考え方

SEOを行ううえで攻略の対象であるGoogleの考え方や理念を理解することは重要です。

ここではGoogleが公表している資料から、特にSEOを行う方が目を通しておくべき資料を、その理由と共に紹介します。

Googleが掲げる目標

まず紹介するのは、Googleが掲げる10の事実です。これはGoogleが検索エンジンを運営するにあたっての基本的な経営方針をまとめた資料です。Googleが理想とする、SEOの本質にも通じる資料でもあります。

ここで書かれている「ユーザーの利便性が第一」という考え方は、これまでのアルゴリズムアップデートにも何度も反映されてきました。そのため、今後行われるであろうアップデートにも重要な影響を与えると考えられます。

詳細については公式ページをご確認ください。

>>>Googleが掲げる10の真実

Googleが公表するSEOガイドライン

次にSEOのガイドラインをまとめた2つの資料を紹介します。

検索品質評価ガイドラインは、Googleが検索結果の品質を評価するために外部の検索品質評価者向けに作成した内部資料です。

検索結果の品質を評価するための指標であるため、検索順位を向上させるためのポイントが直接記載されているわけではありません。しかし、Googleが考える「良いサイト」と「悪いサイト」の評価基準が明確になるため、担当の方は目を通しておくのがおすすめです。公式の資料としては英語版しかないため、注意してください。

>>>検索品質評価ガイドライン

Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)は、Googleにサイトを掲載させるうえで、サイト運営者が守るべきルールや要件をまとめたガイドラインです。

主にペナルティーを受ける行為について理解を深められるため、気になる方はご確認ください。

>>>Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)

アルゴリズムアップデートの歴史

かつてSEOでは、上位表示させるための小手先のテクニックが重視され、肝心のユーザーに資するコンテンツがおざなりになっていた時代もありました。しかし、そのたびにGoogleはアルゴリズムのアップデートを繰り返し、現在ではコンテンツの質がなにより重視されるようになってきています。

ここでは特に影響の大きかったアップデートを紹介します。アルゴリズムアップデートの動向やコンテンツを作成する際の指標としてお役立てください。

パンダアップデート

低品質なコンテンツを検索結果から排除し、良質なコンテンツを検索結果に表示することを目的としたアップデートです。2011年ごろから繰り返し行われており、最新のバージョンは2015年に導入されたパンダアップデート4.2です。その後は公表はされていないものの通常のアップデートと合わせて更新されていると考えられます。

コピーコンテンツや価値の低いアフィリエイトサイト、自動生成したコンテンツなどの低品質コンテンツと、それらを多数掲載するサイト自体の評価が下がるといった影響がありました。

モバイルファーストインデックスアップデート

スマートフォンからの検索エンジン利用者数がパソコンを超えたことを受け、スマートフォン向けのサイトを評価の主軸にするために行われたアップデートです。2018年から移行がはじまり、2023年10月31日に完全移行されたと発表されています。

WordPressなどのCMSを使いページを作成した場合、自動的にPC向けとスマホ向けに最適化されたページができるため、特殊な操作が必要ということはありませんが、ページの読み込み速度や画像の表示方法などはスマホを基準に考える必要があります。

スパムアップデート

検索結果を汚染するスパムを検出する、自動システムのアップデートです。これにより検索スパムと判断されると、ページがインデックス削除されたり、サイトの検索順位が下がったりします。2021年からはじまり、2024年6月に最新のアップデートが行われました。

対策項目は多岐にわたりますが、Googleウェブ検索のスパムに関するポリシーに即したサイト作りを行う限りペナルティーを受ける可能性は低いと考えられます。

ヒトノテが行うSEO支援の流れ

ここまで解説した点を踏まえSEOを行えば、十分に成果を出せる可能性があります。

一方で、実際にSEO対策を行う場合、専門の担当者を立て長期的に取り組む必要があります。短期間では成果が実感できず、途中で打ち止めになってしまうケースも多いです。そこで、SEOは外部企業に依頼するのも有効な手段です。

ここからは弊社が行うSEO支援の特長や流れを紹介します。

検索ユーザーを深堀り、ターゲットとなるキーワードを徹底的に考える

前述したように、SEOで最も重要なのはキーワード選定です。ここで適切なキーワードを選べなかった場合、SEOで上位表示できたものの売上に繋がらない、そもそも検索順位にすら載らないといった状況に陥る危険性があります。

弊社では単なる機械的なキーワード選定ではなく、クライアント様の会社やサービスを深く理解した上で、その顧客候補となるユーザー像を深堀ります。ユーザーが検索に至るまでの感情の変化や課題、背景にある状況まで徹底的に考えるため、質の高いキーワードの選定が可能です。

その結果、ターゲットになりうるキーワードを洗い出し、クライアント様の顧客になり得る可能性を判断してキーワードに優先順位を付けます。

必要なことを本質的に追求し、実現性の高い施策を提案する

SEOには、全てのサイトに共通して当てはまるベストプラクティスは存在しません。サイトの種類や企業の状況ごとに優先すべき施策は異なります。

弊社では、汎用的なチェックリストを用いるのではなく、経験豊富な専門家がクライアント様のサイトの特性に合わせて必要な施策をオーダーメイドで策定し、優先順位をつけてご提案いたします。

また、サイトの構造や技術的な制約により、正しい施策が必ずしも実装できるとは限りません。そのため弊社では、実現可能な形に施策を落とし込むために、エンジニアと直接コミュニケーションを取りながら要件定義を行っています。

提案から実装、その後のプロセスまでお客様と二人三脚で進める

弊社では、前述した施策を実現性の高い形に落とし込む過程を含め、実装に繋げるための要件定義やエンジニアとのコミュニケーションなど、ディレクション部分のサポートも行っています。

私たちはお客様の一員として、共にサイトの成功を目指し全力でご支援いたします。そのため、実装後には効果検証を行い、成功した施策の横展開や、失敗した施策の振り返りと改善など、結果に真摯に向き合っております。

WEBサイトで売上を伸ばすために必要な施策を様々な角度から支援する

SEOの最終的な目標は、単に掲載順位を上げてサイトへの流入を増やすことではなく、売上の向上に繋げることでしょう。

弊社では、テクニカルSEOやコンテンツSEOといった順位向上施策にとどまらず、流入後のCVR向上施策も含めて、総合的なご提案をさせていただきます。

【2024年最新トレンド】AI Overviewとは?SEOへの影響を考察

最後にSEOにも関連するAI Overviewの概念について解説します。

AI Overviewは、Googleが導入した生成AIを使った検索機能で、検索キーワードに対してAIが生成した回答を表示します。これにより、ユーザーは検索結果ページを訪れる前に、直接検索ボックス上で情報を得られるようになります。

AI Overviewが導入されると、自動生成された回答だけでユーザーの課題が解決され、検索結果のページまで見ないといったケースも増えるでしょう。この結果、特定のキーワードでの流入数が減少すると考えられます。

しかし、すべてのキーワードでAI Overviewが完璧な答えを提供できるとは考えにくいです。そのため、これまで以上にキーワード選定や検索意図の深堀りを行い、ユーザーの真のニーズを把握することが、SEOにおいて重要になるでしょう。AI Overview導入の影響も考え、従来までのSEO対策とのバランスを取ることが今後の成功の鍵となるかもしれません。

まとめ

今回はSEOの概要や集客の流れ、SEO的に評価されるサイトの作り方などを解説しました。SEOに取り組む際の参考になれば幸いです。

弊社ではお客様の状況に合わせて幅広いSEO支援を行っています。SEO対策を専門家に相談したいという場合には、ヒトノテにご相談ください。お客様に最適な施策をご提案させていただきます。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

元リクルートのSEO責任者へ無料相談

    送信することで、プライバシーポリシーに同意したものといたします。