ページエクスペリエンスの良好URL率0.1%を一撃で20%まで改善させた方法
弊社でご支援させていただいている某クライアントサイトにて、下記の課題が検出されました。
・サイト全体の表示速度が遅い
・ページエクスペリエンスの指標が悪い
※サイト(ページ)の表示速度の確認方法
PageSpeed Insights(https://pagespeed.web.dev/)
にアクセスし、調べたいURLを入力することでページ表示に関するスコアを確認することができます。
※ページエクスペリエンスの確認方法
Google Search Consoleにアクセスし、左メニューバー内の「ページエクスペリエンス」から詳細データの確認ができます。
今回は、本課題において考えられる原因や解決に至るまでの手順をご紹介いたします。
この記事の目次
原因及び仮説
今回の事例の場合、対象サイトが複数のAPIを活用して情報をまとめているポータルサイトであるため、ページを表示させるまでのデータ読み込みに時間がかかっている可能性が高いという仮説を立てました。
テキスト圧縮や画像最適化など、自社サーバーサイドの改善の選択肢もありましたが、これらの対応を実施しても効果に限界があるため、より根本的な改善が必要であると判断しました。
改善施策の内容
キャッシュサーバー(cloudfront)を導入しました。
キャッシュサーバーとは、インターネット上のWebサイト等で提供されているコンテンツの複製を保存し、ユーザからの要求があった場合に、本来コンテンツを提供すべきサーバ(コンテンツ サーバ)に代わってコンテンツを配信するサーバのことです。
引用:https://www.f5.com/ja_jp/services/resources/glossary/cache-server
キャッシュサーバーを導入することで、元サーバーへのアクセスを減らすことができるようになります。
今回の事例では、元サーバーの負荷を軽減させ、サイト全体の表示速度の根本的改善を目指しました。
結果
ページエクスペリエンスの改善に成功。良好URL率が0.1%から20%まで上昇しました。
ただ、現在は再び良好URL率が下がってきています。今は前述した自社サーバーサイドの改善施策を進めています。
まとめ
ポータルサイトやECサイトなど、複数のAPIを活用していたり膨大なデータベースから情報を取得してサイトに反映している場合は、サーバー負荷によるページエクスペリエンスのスコア低下が多い印象を受けます。
画像のサイズ見直しやテキスト圧縮などの細かい施策を積み上げることで改善につながるケースもありますが、それでも改善しない場合はキャッシュサーバーの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
執筆者:川口享晟
株式会社ヒトノテのSEOコンサルタント。メディアサイトからポータルサイト、ECサイトまで様々なサイトのSEO支援を経験。売上のアップから逆算したSEO対策を得意とし、クライアントに寄り添ったオーダーメイドの提案を心がけています。
監修者:坪昌史
株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。
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