コンテンツマーケティング 公開日: 2021.01.16 更新日: 2024.03.26

コンテンツマーケティングの市場分析!市場規模や今後の展望は?

コンテンツマーケティング市場

コンテンツマーケティングは、現代のWEBマーケティングにおいて重要な戦略の一つです。企業が新たな顧客を獲得する手段としてコンテンツを活用する傾向が高まり、その結果、コンテンツマーケティングの市場規模も拡大しています。

特にSNSや動画の普及は著しく、コンテンツマーケティング市場を牽引する重要な役割を果たしています。

市場の急速な成長に対応するため、今後の戦略を模索している企業の方も多いのではないでしょうか?そこで、本記事では、コンテンツマーケティング市場の動向や規模について分析し、将来への展望や対処方法について考察していきます。

コンテンツマーケティングの市場規模

日本のコンテンツマーケティング全体としての市場規模を表す統計データは存在しないので、手法別の市場規模を詳しく見ていきましょう。

①SEO 

SEO施策におけるコンテンツの重要性も高まっているため、コンテンツマーケティングの市場規模を把握するためには欠かせないデータと言えます。

SEOの市場規模

最新のデータは、2016年にクロスニフィティが発表した統計データですが、これによると、日本のSEO市場は2015年に前年比110.9%の395.4億円に成長しています。

また、Custom Content Councilの調査によれば、アメリカのコンテンツマーケティングは439 億ドル(約4兆5000億円)に達すると予測されています。さらに、Curataの調査結果では、アメリカの企業の75%とはコンテンツマーケティングへの投資額を増やしているとされているため、日本国内でもアメリカと同様の流れは続き、SEO市場が拡大していくものと推測されます。

②SNSマーケティング 

SNSマーケティングの市場規模は「SNS広告」と「インフルエンサーマーケティング」分けて見ていきます。

SNS広告

2020年に電通グループ4社が発表した「2019年日本の広告費 インターネット広告媒体費詳細分析」によると、2019年のSNS広告費は2,280億円となっています。WEB広告全体の市場は約1兆6,630億円と推測されるので、SNS広告は全体の約14%を占めていることになります。

インフルエンサーマーケティング

デジタルインファクトが2019年に行った調査によれば、2018年のインフルエンサーマーケティング市場は219億円。そのなかで最多シェアを占めたのはYouTubeの39%と推定されています。また、2019年と2020年の予測値では、YouTubeとInstagramを中心に市場規模の拡大が続くと見込まれています。

③マーケティングオートメーションツール

矢野経済研究所が2020年に行ったMA市場の調査によると、市場規模は447億3,500万円になると見込まれ、2025年には737億円に達すると予測されています。

また、スターティアホールディングス株式会社の調査によれば、国内のMAツール導入率は年々微増している傾向が見られます。国内のMA市場は今後も拡大を続けると考えていいでしょう。

④動画広告

動画広告市場規模
D2C/CCI/電通/電通デジタル「2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析

電通4社のデータによると、動画広告市場は2019年に3,184億円(前年比157.1%)と大きくな伸びを示しています。2020年には成長スピードの鈍化が予想されていますが、すでにSNS広告の市場規模を上回っているため、勢いが衰えたとは考えられないでしょう。

以上4つの市場規模データを見ると、コンテンツマーケティング市場は成長を続けていることがわかります。マーケティングの手法によって成長率は異なりますが、コンテンツが重視される流れは不可逆的であると判断してもよさそうです。

市場拡大の背景

市場拡大の背景には購買行動の変化があります。以前は企業側から電話や飛び込みなどの営業手法でアプローチする「アウトバウンドマーケティング」が主流でした。しかし、インターネットやモバイルデバイスの普及率上昇に伴い、顧客が購入検討段階で能動的に情報収集を行うようになったため、このような「プッシュ型」の手法は通用しなくなりつつあります。

現在では、顧客のニーズに合った情報を提供する「インバウンドマーケティング」が主流です。従来の方法と大きく異なるのは、企業が提供したい情報を提供するのではなく、「顧客が求めている情報を提供する」という点です。このようなプル型の施策では、顧客が興味や関心を抱く良質なコンテンツの作成が欠かせません。

今後のコンテンツマーケティング市場

ここまででご紹介したように、これまではアウトバウンド営業(テレアポ、飛び込み営業など)が主流でしたが、今後はますますインバウンドマーケティング(顧客のニーズに合った情報を提供する)が主流となっていくでしょう。

ターゲットとなる顧客に情報を届けるためには、必ずコンテンツが必要です。今後もコンテンツマーケティングは、マーケティングには欠かせない手法の1つとして、市場が拡大し続けると予想しています。

また、現在はコンテンツマーケティングで重要となる「SEO」を意識したコンテンツが隆盛していますが、今後は「UX」に主眼を置いたGoogleのアルゴリズム改善がさらに行われることも考えられます。よって、これまでのテキスト偏重のコンテンツだけでなく、見た目やわかりやすさにもこだわったコンテンツがしっかりと評価される時代が来るでしょう。

というのも、今後「5G」の普及にあたり、動画コンテンツの市場もさらに伸びていくと考えられます。動画はテキストだけのコンテンツと比較して、短時間で圧倒的な情報量をユーザーに伝えることができます。YouTubeやInstagram、TikTokなど、SNSではすでに浸透していますが、オウンドメディアなどWEB上でも、動画コンテンツが当たり前の時代になっていくでしょう。

まとめ

今回は、コンテンツマーケティングの市場と今後の展望について解説、分析しました。市場の傾向をみても分かるように、コンテンツマーケティングの市場は今後も当面の間は拡大を続けると予想されます。 多彩なコンテンツが誕生していくなかで生き残るためには、ユーザーニーズを意識しながら、他社との差別化を図るコンテンツの拡充が必須です。今回ご紹介したデータも参考にしていただきながら、コンテンツマーケティング施策を考えていただければと思います。

ヒトノテロゴ

執筆者:ヒトノート編集部

株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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