Googleガイドラインとは?重要なポイントやSEOガイドラインを解説
Googleガイドラインとは、Googleが定めるWebサイトの評価基準や注意点などをまとめたものです。SEOにおいて、Googleが公表しているガイドラインを遵守することは非常に重要です。
本記事では、Googleガイドラインの概要や重要なポイント、記載内容、SEOガイドラインなどを紹介します。Webサイトを運営しているものの、検索順位がなかなか上がらないといった課題を抱えている方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
Googleガイドラインとは?
Googleガイドラインとは、Googleが定めるWebサイトの評価基準やペナルティを受けないための注意点などをまとめたものです。ガイドラインは4つで構成されています。
ウェブマスター向けガイドライン
一般的なガイドライン
コンテンツ固有のガイドライン
品質に関するガイドライン
ウェブマスター向けガイドラインでは、WebサイトをGoogleの検索結果の上位に表示させるための具体的な方法などを紹介しています。そして、このウェブマスター向けガイドラインは、「一般的なガイドライン」と「品質に関するガイドライン」の2つから構成されています。
品質に関するガイドラインは、検索結果から排除されないためにできること、避けなければならないことなどが取り上げられている点が特徴です。
また、コンテンツ固有のガイドラインには、SEO上級者に向けた手法が記載されています。近年、Googleの検索結果がリッチになり、画像や動画なども検索結果に表示されるようになったことから、コンテンツ固有のガイドラインを参考に対策を実施することが求められています。
Googleガイドラインの重要なポイント
Webサイトの運営にあたっては、Googleガイドラインを遵守することが大切です。そこでここではGoogleガイドラインの重要なポイントについて解説します。
GoogleガイドラインはGoogleが公表しているガイドラインであるため信憑性があります。特にWebサイトの運営が初めて、SEOに関する知識や経験が不足しているといった人にとっては、Googleガイドラインは指針にもなるため、ポイントを押さえておきましょう。
E-E-A-T
Googleガイドラインを理解する上で非常に重要なのが「E-E-A-T」です。E-E-A-Tとは、検索品質の評価ガイドラインに記載されている用語です。
1つ目のEはExperience(経験)、2つ目のEはサイトやコンテンツの専門性(Expertise)、Aはサイトやコンテンツがどのくらい認められているかを示す権威性(Authoritativeness)、Tはそのサイトやコンテンツが信頼できるのかを示す信頼性(Trustworthiness)を表しており、それぞれの頭文字をとってE-E-A-T(ダブルイーエーティー)と呼ばれています。
E-E-A-Tは、それ自体に特定のスコアがあるわけではなく、ランキングアルゴリズムを意味するものではありません。そうではなく、Googleに対して、信頼度の高いサイトということを示すためにあるものです。
YMYL
「YMYL」とは、Your Money or Your Lifeの略で、人々の幸福、健康、経済的安定、安全に影響を与える可能性のあるページやトピックを指して使われます。
YMYLに関連するページは、人の人生や生活など影響度が大きいコンテンツが多くなっています。影響が大きい分、間違った情報が掲載されてしまうと、人々に悪影響を及ぼしてしまうため、GoogleとしてもYMYLに関する情報に対しては特に品質を確保しようとしているのです。
例えば「絶対に痩せる」「絶対にお金が稼げる」といったトピックはYMYLに属します。これらの点を踏まえてコンテンツを作成する際は、信頼度をより高められるようにすることが大切です。
Googleガイドラインに記載されていること
ここでは、Googleガイドラインに記載されているなかでも3つの主な事項ことについて解説します。
基本的なポイントですが、非常に大切な部分であるためぜひ参考にしてください。
技術要件
技術要件とは、WebサイトがGoogle検索の検索結果に表示されるために満たすべき最低限の要件のことです。具体的には、以下のような要件を満たしている必要があります。
Google botがブロックされていない
ページが機能している(Googleに「HTTP 200 (success)ステータスコード」が返される)
インデックス登録可能なコンテンツがページに含まれている
Googleは、Webページの中でもGooglebotがクロールできるページだけをインデックスに登録するため、Webページを非公開にするなどGooglebotがブロックされているとクロールできないため検索結果にも表示されません。
また、ステータスコードが帰ってくるページだけをインデックスに登録する、という点も理解しておく必要があります。そして、インデックスに登録できるコンテンツがあるかどうかもチェックされます。
スパムリテラシー
スパムリテラシーは、ユーザーを守り、検索結果の品質を向上させることを目的としたものです。
スパムリテラシーに違反してしまうと、ページまたはサイト全体の掲載順位が下がったり、Google検索から完全に除外されたりする原因となるため注意しなければなりません。
Googleでは、システムと人手による審査を活用してスパムリテラシーに違反していないかどうかをチェックしており、違反が確認されると検索順位に影響が及ぶことになります。このスパムリテラシーは、Google独自のプロパティに表示されているものはもちろん、全てのWeb検索結果に適用されるものです。
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ベストプラクティス
ベストプラクティスとは、Google検索結果でのサイトの表示を改善するための主な方法のことです。WebサイトのSEOを改善する方法にはさまざまなものがありますが、中でも検索結果の順位に影響が大きいものとして以下のようなものが挙げられます。
信頼性が高く、ユーザーを重視したコンテンツを作る
ユーザーが使用する可能性のあるキーワードをタイトルや見出しなどわかりやすい場所に配置する
リンクをクロールできる状態にする
Webサイトに関する情報を発信する
画像や動画、JavaScriptなどがある場合、それぞれに固有のベストプラクティスを実践する
など、特別なことをするというよりも、Googleのクローラーがクロールしやすいようにすること、ユーザーを重視したコンテンツを作ることが大切です。
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GoogleのSEOガイドライン
ここでは、Googleが提示しているSEOガイドラインを紹介します。
ガイドラインには10個のポイントが記載されており、それぞれを遵守することが結果的に検索順位の上昇につながります。Webサイトを運営しているものの、なかなか順位が上がらないという場合、SEOガイドラインに準拠していない可能性があります。ぜひチェックしてみてください。
Googleがコンテンツを見つけられるようにする
先ほども説明しているように、いくら魅力的なWebサイトを作ったとしても、Googleがクロールできない、つまりコンテンツを見つけることができなければ検索結果に表示されることはありません。
そのため、まずはWebサイトを宣言することが大切です。Webサイトの宣言をするうえでは、サイトマップの送信が欠かせません。サイトマップとは、サイト上の新規ページや変更されたページについて検索エンジンに伝えるためのサイト上のファイルのことです。サイトマップを送信し、Webサイト宣言をすることでGoogleのクローラーにクロールされるようになり、検索結果にも表示されるようになります。
クロールされたくないページをGoogleに伝える
SEOを進める際、クロールされたくないページ、つまり不要なページをGoogleに伝えることは非常に重要です。これは、質の低い不要なページまでクロールされてしまうと、検索順位が下がってしまう恐れがあるためです。
そのような不要なページをクロールしないようにするにはrobots.txtでクロールをブロックする必要があります。ブロックしたページはGoogleからの評価対象から外れるため検索順位に悪影響及ぼす心配もありません。
Googleがコンテンツを理解できるようにする
Google がWebサイトをクロールする際、コンテンツ内容を理解してもらう必要があります。
具体的には、ページに最適なタイトルをつけることでコンテンツの理解につながります。タイトルをつけることはSEOにおいて重要なポイントであるため、適当につけるようなことはせず、キーワード等を取り入れてわかりやすいタイトルをつけるようにしましょう。適切なタイトルを設定することによってGoogleのクローラーがクロールし、評価が向上につながる可能性があります。
Google検索結果での表示を管理する
Google検索における結果の表示を管理するために、メタディスクリプションを設定することも大切です。メタディスクリプションとは、検索結果に表示されるWebページのタイトルの下に記載されるページ概要のことです。
メタディスクリプション自体は直接的なSEO効果はありませんが、わかりやすく概要を記載することで、ユーザーがクリックする確率が高まるため、ページの内容を踏まえた文章を記載する必要があります。
サイトの階層を整理する
Webサイトの階層を整理することで、ユーザーはサイト内で見たいページやコンテンツを見つけやすくなります。また、検索エンジンがWebサイトの内容やサイト内でも重要なページを理解しやすくなるため、忘れずに行っておきましょう。サイトの階層を整理する場合、パンくずリストの活用がオススメです。
パンくずリストとは、Webページの上部もしくは下部にある内部的なリンクの行のことです。
パンくずリスト以外にも、ユーザー向けにナビゲーションページ(HTMLサイトマップ)を用意したり、検索エンジン向けにXMLサイトマップを作成して登録したりすることも有効です。
XMLサイトマップで検索エンジンにサイト階層を認識して貰う場合は、各ページのURL構造(ディレクトリ構造)が整理されていることが前提
コンテンツを最適化
検索結果の上位に表示されるためには、ユーザーを惹きつけるような有益で魅力的なコンテンツにすることが重要です。そのため、ブログ投稿やソーシャルメディアサービス、メール、フォーラムといったさまざまなツールを使って他のユーザーにコンテンツの存在を知らせる必要があります。
また、構造化データを追加することもコンテンツ最適化においては大切なポイントです。検索エンジンは、HTMLを正確に理解することはできないため、構造化データをマークアップできる要素がページ内に存在する場合は、積極的に取り入れるようにしましょう。
画像を最適化
Webページに画像を掲載することは多いと思われますが、検索エンジンは適切に画像を検出し、評価することができません。そのため、クローラーが画像を検出しやすいようにしておく必要があります。
具体的には、HTMLタグ要素であるimgタグやpictureタグを使用することがポイントとなります。これらのタグの使用は、検索結果に画像を表示させる役割もあるため、クリック率の上昇につながる可能性もあるでしょう。
モバイルフレンドリー化
昨今では、Webサイトをパソコンからではなくスマートフォンやタブレットから閲覧するケースが多いため、モバイルフレンドリー化することもSEOをするうえでは欠かすことができません。スマートフォンをはじめとした各デバイスの画面サイズにWebサイトが対応できるように、レスポンシブデザインを導入しましょう。
また、モバイルファーストインデックスを導入したうえでサイトを構築し、ユーザーの滞在時間を長くできるようにすることをおすすめします。
Webサイトを宣伝する
Webサイトの宣伝を行うことも検索結果の上位表示を目指すうえでは欠かせません。
例えば、他のサイトから外部リンクを得ることができれば、ユーザーが他のサイトから自分たちのサイトへと流れてくる可能性があります。そのため、Webサイトを宣伝し、他のサイトがリンクを設定したいと思わせることが大切です。宣伝サイトのリンクの大部分は、ユーザーが検索などその他の方法でコンテンツを発見してそのコンテンツにリンクするにつれて増加します。
その他にも、サイトに新規コンテンツを追加したことをユーザーに知らせる場合、他のWebサイト所有者がサイトまたはRSSフィードをフォローしていればコンテンツ内容を取り上げる可能性が高まります。
検索のパフォーマンスの分析
Webサイトの検索パフォーマンスを分析し、分析内容を踏まえたうえで対策を検討することも大切なポイントです。具体的には、Webサイト所有者は、以下のような対策ができます。
Google botがクロールできなかったサイトの部分の確認
サイトマップをテスト送信
robots.txtファイルを分析して生成する
使用するドメインを指定する
titleメタタグやdescriptionメタタグに関する問題を特定する
スパムポリシー違反に関する通知を受け取り、サイトの再審査をリクエストする
検索パフォーマンスに関するサーチコーソールでの指標である
時間の経過で、検索トラフィックの変化を見極める(どのような検索クエリだと検索結果に表示されやすいか)
Googleの検索結果でのクリック率が高いページと低いページの差分や内容を把握する
そのほかにも、Googleでは無料で利用可能な分析ツールを提供しており、それらを活用することもおすすめです。具体的には以下のようなツールがあります。
Google Analytics(GA4)
Google Search Console
Googleキーワードプランナー
まとめ
今回は、Googleガイドラインの概要や重要なポイント、ガイドラインの記載内容などについて解説しました。
検索エンジンの検索結果において上位表示を目指すのであれば、Googleガイドラインの遵守は必要不可欠です。E-E-A-TやYMYLなどが重視されていることもあり、自分たちが一方的に伝えたいこと、不確かな情報を記載することは避け、ユーザーのニーズに沿ったコンテンツを作ることが重要です。
また、GoogleのSEOガイドラインで提示されている10個のポイントも押さえておきましょう。
基本的なポイントに沿って対応するだけでも、検索エンジンの検索結果が改善される可能性もあります。今回の内容を参考にSEOやコンテンツ制作に取り組んでみてください。
自社でどう進めていいのかわからないなどございましたら、ぜひお問合せください。
執筆者:川口享晟
株式会社ヒトノテのSEOコンサルタント。メディアサイトからポータルサイト、ECサイトまで様々なサイトのSEO支援を経験。売上のアップから逆算したSEO対策を得意とし、クライアントに寄り添ったオーダーメイドの提案を心がけています。
監修者:坪昌史
株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。
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