記事構成の作成方法とは?基本の手順と“コツ”を解説!
ブログ、WEBサイト、オウンドメディアなどでの集客において、良い記事の作成は不可欠です。しかし、良い記事といっても作り方がわからないといった方も多いのではないでしょうか?
効果的な記事の土台となるのが記事構成(プロット)です。
本記事では、構成作成の重要性、具体的な手順や方法、さらには記事制作におけるコツを解説します。記事作成の初心者から経験者まで、どなたでも役立つ内容です。記事作成のスタートラインを切りたい方は、ぜひご参考ください。
この記事の目次
記事構成の重要性
記事を書く際、まず考えるべきはその構成です。構成がなければ、方針がぶれ、内容が散漫となってしまいます。本文執筆前に構成を立てることで、テーマに沿った論理的な展開が可能になります。記事構成の重要性とメリット、また構成を怠ることがもたらすリスクを探りましょう。
記事構成を作成することのメリット
記事の構成は、記事を組み立てるための「設計書」の役割を担っており、設計書を持つことによって以下メリットがもたらされます。
- 1本筋の通った記事を作成することができる
- 導入時に読者に伝えたメインテーマやタイトルと記事内容のずれを防ぐことができる
- 記事作成中に方向性が間違っていないか確認するための指標として使うことができる
- ある程度の方向性を把握して進めることができるためスムーズな執筆につながる
記事構成をしっかりと作成してから記事の執筆を始めると、より分かりやすく、密度が高い記事をつくることができるのです。また、記事を作成している途中や執筆終了後に「おかしなところはないか?」「情報が足りないところはないか?」と確認するための指標としても活用することができます。
記事構成を作成しないとどうなるか
逆に、記事構成を作成せず執筆を始めてしまうと以下のリスクが発生する恐れがあります。
- 伝えたいメインテーマの内容から外れた内容を執筆してしまう
- 伝えたい内容の詳細を入れ込み忘れてしまう
- 内容が行ったり来たりしてわかりづらくなってしまう
伝えたいことがあって記事を作成するはずなのに、その「伝えたいこと」がよく分からなくなってしまう、というのは一番避けるべき問題です。そのため、記事構成案をあらかじめ作成しておくことが有効的なのです。
記事制作は検索エンジンを意識しよう
そもそも、記事作成を行う際に「多くのターゲットに記事を見てもらう」ということを前提として目的にしているはずですよね。そのためには、「検索エンジンで上位に表示されるような記事を書く」という方法が一般的になっています。
日本の検索エンジンシェアNo.1はGoogleです。(2020年10月の時点)
つまり、「PV数・閲覧数を上げる」=「Googleで上位表示される」と言っても過言ではありません。
Googleで上位表示させるためには、Googleに自身の記事を高く評価してもらう必要があり、Googleの品質評価ガイドラインでも「ページの目的や専門性、メインコンテンツの質と量」などが重要視されると記載があります。
「目的や根拠がはっきりとした分かりやすい記事」=「質の高い記事」を作成することはGoogleからの評価を上げることに繋がるので、上位表示の可能性も大きく高まるでしょう。
構成作成に入る前の3ステップ
記事構成の作成をする前に、まず準備が必要が必要になってきます。
ここからは、その準備の内容を3ステップに分けてお伝えします。
テーマ決定
まずは、記事のテーマを決定しましょう。
テーマを決定する際は、作成した記事を通して何を伝えたいのか、どのような人に届けたいのかなどをイメージしてください。
- 宣伝したい商品やサービスがある
- 自身の持っている情報を世に広めたい
- 自分自身をアピールしたい
記事内で訴求したいポイントや記事制作のゴールから、大まかなテーマを決めておきましょう。これが大元となります。
記事の方向性が決まったら、関連する情報を調べながら、具体的なトピックを絞り込んでいきましょう。
ターゲット・市場分析
次に、ターゲットや市場の分析を行います。
決定したテーマで記事を作成するときに、ターゲットとなるユーザーはどのような人なのか深く考えてみましょう。そのユーザーがどのようなニーズ・悩みを抱えているのかを追求することは、相手に「刺さる」記事をつくる助けになります。
さらに、ターゲットとなるユーザーをさらに掘り下げ、年齢・性別・ライフスタイルなどを設定した架空のユーザー像を具体化させる「ペルソナ」を作成してみるというのも非常に効果的です。
また、決定したテーマにおける市場でどのような情報が流行っているのかという「トレンド」に鋭いアンテナを張ることも意識しましょう。時代遅れと思われるようなタイトル・内容の記事を作成してもPV数は上がりません。
しかし、昔流行したテーマの情報をアップデートするような記事であれば可能性はあります。現在の市場を把握して、より成果の上がる記事を作成するためにも、決定したテーマの市場分析をしっかりと行いましょう。
対策キーワードの選定
対策キーワードとは、「このキーワードで検索された時に検索表示1位を目指す!」というキーワードのことです。SEOの側面から、発信するテーマと合致するキーワードを選定しましょう。
選定方法として、まずターゲットユーザーやペルソナが検索しそうなキーワードを調査します。複数のキーワードやそれらの組み合わせを候補にあげ、その中から「検索ボリューム・検索意図」を加味してテーマと合致するものを対策キーワードとして選定しましょう。
調査の際は、Googleのキーワードプランナー、共起語検索などが便利です。
注意点として、1つの記事につき1つの対策キーワードを選定するということを念頭におきましょう。複数選定してしまうと、結果的に「どのキーワードに対しても評価が得られない」という事態に陥ってしまう可能性があります。
記事構成案の作成手順
準備が終われば、いよいよ記事構成案の作成に入ります。
ここからは、記事構成の作成手順を4ステップに分けて説明します。
記事に盛り込む要素を洗い出す
まず、用意した対策キーワードを実際にGoogle検索にかけてみて、検索結果で上位を獲得しているサイト(競合サイト)を複数確認していきます。確認するポイントは2つです。
- 上位記事に共通して言及されている内容
- そこから見えてくるユーザーの検索意図
この2つの情報に加え、競合記事との差別化の観点から「独自に付け加えられる内容」を検討し、記事に盛り込む内容と要素を洗い出していきましょう。
この時点では箇条書きで構いません。検索結果からわかるニーズ(求められている情報)と、自身が発信したいテーマをうまく融合させることが目的になります。
記事のストーリーを考える
記事に盛り込む要素が決まれば、それらをどう組み立てるかを考えていきましょう。
しっかりと順序立てれば、より読みやすいコンテンツに仕上がります。
まず、それぞれの要素をどこまで詳しく解説するか、どの要素が最も重要(伝えたいこと)なのかなどを考え、順番を決めていきます。
ここで要素の順番・構造を整理してみて内容に過不足があれば、記事に盛り込む内容を再度検討することが必要です。
「ユーザーが記事を読んだあとに取ってほしい行動」まで考えてストーリーを作成すると、より効果的な記事を作成することにつながります。
例)自社商品・サービスを紹介する記事の場合:記事を読んだあと、ECサイトの商品ページを見てほしい、実際に商品・サービスを購入してほしい など
見出しを設定する
記事のストーリーが決まったら、見出しを設定していきましょう。
要素の大小や並列関係を考えて、見出しの大小を決めることで、よりわかりやすい記事の構成が出来上がります。
基本は「1つの見出しに1つのメッセージ」が鉄則です。
これが守られていれば、見出しのなかで伝えたいことをそのままタイトルにすることができ、ユーザーはそのタイトルから中身を想像することができるようになります。
見出しのタイトルには、対策キーワードや共起語を含めることでさらにGoogleに評価されやすい記事になります。ただし、キーワード入れることを意識して不自然な見出しになってしまっては、「わかりやすさ(ユーザビリティ)」が損なわれてしまう可能性もあります。あくまでも要素と記事テーマに沿った見出し設定を心がけましょう。
タイトルを決める
最後に記事のタイトルを決定して、構成作成は完了です。
記事のタイトルは、見出し同様「伝えたい内容がひと目でわかる」ものを目標に作成しましょう。
タイトルを設定したら、作成した見出しと見比べて記事の内容とずれがないか改めて確認することが大切です。
また、タイトル決定時のポイントは以下のようなものが挙げられます。
- 対策キーワードを含める
- キーワードはできるだけタイトル前方に配置する
なぜ上記を意識することが大切なのかというと、検索結果ではタイトルが省略されることがあるからです。
構成作成のコツ
ここからは、記事構成を作成する際に知っておきたいコツをお伝えします。
読者を具体的に想像する
記事の読者を具体的に想像することは、記事の執筆時はもちろん構成を作成する際にも大切なことです。
ターゲットや市場の分析を行うことで「どのような人に読まれるだろうか?」ということはある程度想像できるでしょう。
そのうえで、「読者はこういう年齢・性別・ライフスタイル・好みの人」と具体的に記事のターゲットを設定することは、より効果的な記事構成の作成に繋がります。
また、「初めて記事を見た人」として第三者の目を入れるなど、読者の立場・ユーザー目線においてわかりやすい記事構成であるか確認してもらうこともおすすめです。
キーワードを制する
「キーワードを制する者が記事構成を制する」と言っても過言ではありません。重要なポイントは2つです。
1つ目に、見出し・タイトルに対策キーワードや共起語を盛り込むことが大切です。
記事をリリースした際のPV数・エンゲージメント数に大きく関わってくるでしょう。
2つ目に、そのキーワードを検索するユーザーは、どのような意図をもって検索をしているのかを読み取ることも非常に重要です。
ユーザーはどのような悩みや疑問を持っているのか、このキーワードを検索することで得たい情報はなにかを想像したうえで記事構成を作成しましょう。
検索意図を理解できているか否か・理解度の深さで構成案の良し悪しが大きく変わります。
ライターにとって不明瞭な点がないかを確認する
記事制作において、構成を作成する人と記事を執筆する人(ライター)が別である場合、構成はライターにとってわかりやすいものであることが不可欠です。
タイトル・見出しといった基本的な構成の他に、下記のような情報をできるだけ詳しく伝えるとよいでしょう。
- 記事テーマの提示
- どのような目的で記事を作成するのか
- 各見出しに盛り込むべき内容
- 記事のボリューム(文字数の目安)
- 記事やメディアにおけるレギュレーション(決まりごと・禁止事項)
- 参考にしてほしいデータや記事、資料
これらの内容を明確に伝えることで、記事構成作成者とライターの認識のずれを防ぐことができ、より精度の高い記事が期待できます。
正しい引用を行う
記事を書くにあたって、文章や画像などの情報を引用することもあると思います。その際に正しい引用を行っていないと、著作権侵害となってしまいます。こうなると記事の内容以前の問題となってしまうため、情報の引用については注意する必要があります。
正しい引用の書き方については、以下の記事をごらんください。
まとめ
自社ブログなどのオウンドメディア記事・アフィリエイト記事・サービスを紹介するLP記事など、インターネットコンテンツには「記事」と呼ばれるものが多く存在します。
より高い品質の記事を作成することが、検索エンジンやユーザーからの評価につながり、ビジネスとしての成果にも結びつくでしょう。
品質の高い記事は、しっかりした記事構成から。
記事構成の手順やコツをマスターして、品質の高い記事を作成していきましょう。
執筆者:ヒトノート編集部
株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。
監修者:坪昌史
株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。
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