逆SEOとは?受けてしまった時の対処法
逆SEOは、基本的に行うべきではありません。自社サイトを風評被害から守るためにやむを得ず行う場合もありますが、やり方によってはGoogleからペナルティを受けるリスクもあるため、注意が必要です。
また、逆SEOを実施することはなくても、逆SEOの被害を受ける可能性があります。対処法を知っておくことで、風評被害のリスクを最小限に抑えることができます。
この記事を読めば、逆SEOについて一通りの知識が身につきますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
逆SEOとは?
SEOがサイトの検索順位を上げるための施策であるのに対し、逆SEOはサイトの検索順位を下げるための施策です。
逆SEOの具体的な方法は、以下の2つに分けることができます。
・スパム行為
・相対的に対象ページの検索順位を下げる
1つは、意図的に対象ページの検索順位を下げるスパム行為です。例えば、低品質なサイトに対象サイトへのリンクを大量に貼る、コピーコンテンツを量産する、といった方法があります。
このようなスパム行為はガイドラインに違反する行為であり、場合によっては相手企業から訴訟を起こされる可能性もあり、絶対に行ってはいけません。また、ペナルティの対象になってしまいます。
もう1つは、自社サイト内において高品質なコンテンツを作り、それらを上位表示させることで、相対的に対象ページの検索順位を下げる方法です。こちらはペナルティの対象とならない健全な方法ですが、効果が出るまでに時間がかかります。
そもそもSEOとは?
逆SEOについて、解説する前にそもそものSEOについておさらいしたいと思います。
SEOに関する詳細記事はこちら!
・【2023年版】SEO対策とは?仕組みや施策、進め方などを徹底解説
SEOとは、検索エンジンからの評価を上げ、自社サイトやページを検索上位表示させるためのWebマーケティング手法の一種です。検索上位表示されることで、集客効果を生み、売上増加や自社ブランディングに貢献します。
SEOにおける施策は多岐にわたり、クローラビリティ向上を目的とした内部施策、被リンク獲得などを行う外部施策、良質なコンテンツ作りを目的としたコンテンツ施策の大きく3つに分けられます。
前述した自社で高品質なコンテンツを作って上位表示を目指す施策は、コンテンツSEOに含まれます。
また、本記事で扱う悪質な逆SEOは、ブラックハットSEOのスパム行為に属します。
SEOは、ホワイトハットSEOとブラックハットSEOの2種類に分けられ、それぞれ以下の違いがあります。
ホワイトハットSEO:良質なコンテンツを作りサイトの上位表示を狙う健全な手法。Googleのガイドラインに則っており、ペナルティの対象とならない。
ブラックハットSEO:不正な方法によって必ずしも質の高くない低いコンテンツを上位表示させようとする悪質な手法。Googleのガイドラインに反し、ペナルティの対象となる。
つまり、ブラックハットSEOのスパム行為とは、Googleのアルゴリズムを逆手にとった不正なやり方で、質の低いコンテンツを上位表示させようとする行為です。
「逆SEOは検索順位を下げる行為で、ブラックハットSEOは検索順位を上げる行為だから逆ではないのか?」と思われたかもしれません。
確かに一見目的が逆であるかのように見えますが、Googleアルゴリズムを逆手にとった不正なやり方で、意図的に検索順位を操作しようとする点は共通しています。
以前はブラックハットSEOでも上位表示されていましたが、Googleのアップデートにより、現在ではブラックハットSEOは厳しく取り締まられるようになっています。
ブラックハットSEOを用いた逆SEOは、Googleからペナルティを課されるだけでなく、違法性を指摘されるリスクもあるため、絶対に実施すべきではありません。
逆SEOの目的
逆SEOは、もともと悪質な口コミや誹謗中傷サイトが上位表示されるのを防ぐために始まったものです。
例えば以下のようなものです。
・根拠のない風評被害の内容があるサイト
・個人に対する誹謗中傷
このような根拠のない風評被害は、自社の評判を悪くするだけでなく、自社の利益や採用活動など経営面にも悪影響を与えます。
法律的に対処できるに越したことはありませんが、たとえ悪質なサイトであっても、消去するまでには時間がかかります。
仮に法的措置を講じたとしても、こちらの催告を相手側が無視し続ければ、上位表示されたままになってしまいます。
そこで、ブランドイメージの悪化を防ぐために、応急処置として逆SEOの実施を迫られる場合があるのです。
このように、逆SEOは風評被害から自社のブランドを守る手段として用いられていたのです。
しかし現在では、逆SEOを悪用し、意図的に他社サイトの検索順位を下げる目的で行われるケースも出てきています。 では、ここからより詳しい逆SEOのデメリットとリスクについて見ていきましょう。
逆SEOのデメリットとリスクの大きさ
逆SEOは基本的にGoogleから悪質なものとして認識されます。逆SEOを実施した側と被害にあった側、それぞれの立場からデメリットとリスクを見ていきましょう。
逆SEOを実施した側のリスク
ペナルティ行為を逆手にとった逆SEOを行うのは、法的なリスクがあります。
ペナルティ行為を逆手にとった逆SEOの具体例としては、ブラックハットSEO、ハッキング、DMCA申請の悪用が挙げられます。
ブラックハットSEOは、低品質のコンテンツを不正な方法で上位表示させようとする手法のことで、被リンクの大量設置、隠しテキスト、コピーコンテンツ設置などを行うことを指します。
ハッキングは、コンピュータに精通した者がプログラムを解析し、サイトを意図的に改ざんしたりウイルスを仕込んだりする行為です。
DMCA申請とは、著作権侵害を理由にコンテンツの削除申請を出すことを意味します。DMCAは2000年10月にアメリカで施行された「デジタルミレニアム著作権法」の略称で、インターネット上の著作権に関する法律です。
このDMCA申請を、本来の著作権侵害に該当するという理由ではなく、自社にとって脅威となるコンテンツを消す目的で悪用するケースが発生しています。
これらのペナルティ行為を逆手にとった逆SEOの実施には法に触れるリスクがあるため、絶対に行うべきではありません。
より詳細な解説はこちらの記事をご覧ください!
・SEOのGoogleペナルティとは?対処方法や原因についても解説!
逆SEOの被害にあった側の影響
それでは、逆SEOの被害にあった側は、どのような影響を被るのでしょうか。
・検索結果の順位が途端に下がる
・SEOを実施しても順位が上がらない
・インデックスから消去される
上記のいずれかに該当した場合、逆SEOによる被害を受けている可能性があります。
その場合、まずは逆SEOの被害を受けているかを確認します。逆SEOの被害を受けていることが判明した場合、早急に対策が必要です。
逆SEOの被害を受けているか確認する方法と、その対策について知る前に、逆SEOの悪質な手法を知っておきましょう。逆SEOによる被害を防ぐためには、逆SEOの悪質な手法を理解しておくことが大切です。
逆SEOの悪質な手法
前述した通り、ブラックハットSEOを用いた逆SEOは、Googleからペナルティを課されるだけでなく、違法性を指摘されるリスクもあるため、絶対に実施すべきではありません。
ただ、このような悪質な逆SEOによる被害から自社サイトを守るために、悪質な逆SEOの手法を知っておくことは必要です。
それでは、具体的な悪質な逆SEOの手法を見ていきましょう。
対象サイトにペナルティリンクを送る
まず、低品質なサイトに対象サイトへの質の低いリンクを大量に貼ることで、対象サイトの検索順位を下げる手法があります。
なぜ、質の低いリンクを大量に貼ることが対象サイトの検索順位を下げることにつながるのか?それは、被リンクが検索順位を決める要因の1つだからです。
被リンクとは、「外部サイトに設置された自社サイトへのリンク」のことです。
被リンク数が多いことは、それだけ自社サイトが多くのサイトから紹介されていることになります。「被リンク数が多い→多くのサイトから紹介されている→良質なサイトである」と認識されるということです。
かつては、このように「被リンクの数が多い=良質なサイト」と認識され、単純に被リンク数の多さが検索順位に反映されていました。
しかし、Googleのペンギンアップデートにより、被リンクの質も問われるようになりました。低品質なサイトからの被リンクは上位表示に役立たないどころか、むしろ低評価を受けるようになりました。
質の低い被リンクには、以下のようなものがあります。
・相互リンク集のようなサイトからの被リンク
・Googleからペナルティを受けているサイトからの被リンク
・支離滅裂な文章(ワードサラダ)からの被リンク
・特定のキーワードを濫用したページからの被リンク
・特定のキーワードを使用した大量のアンカーテキストからの被リンク
・同じサイトからの大量の被リンク
そして、「質の低い被リンクは低評価とする」というGoogleのアルゴリズムを逆手に取り、上記のような質の低い被リンクを用いて、意図的に対象サイトの検索順位を下げる手法が取られるようになりました。
被リンクについて知りたい方はこちらの記事もご覧ください!
・良質な被リンクを増やす方法は?初心者にもわかりやすくSEOに有効な方法を紹介
コピーコンテンツ・ミラーサイトを量産する
対象サイトのコピーコンテンツ(ミラーサイト)を量産することにより、対象サイトの検索順位を下げようとする手法です。
コピーコンテンツ(ミラーサイト)とは、サイトの一部あるいは全部が重複しているコンテンツのことです。
同じサイト内での重複・他のサイトとの重複の両方を含みます。
かつては上位サイトのコピーコンテンツを作成することで上位表示を狙う手法が取られていました。
オリジナルの良質なコンテンツを作成するよりも、コピーコンテンツを作成する方が、圧倒的に少ない労力で検索順位を上げることができるからです。
しかし、Googleのパンダアップデート以降、コピーコンテンツは上位表示されないどころか、Googleから低評価を受け、検索順位を下げる要因となりました。
このようなGoogleアルゴリズムを利用し、コピーコンテンツを量産し意図的に質の低いサイトを作成し、そこから対象サイトへ大量のリンクを飛ばすことで、対象サイトの検索順位を下げる行為が行われるようになりました。
少し話が脱線しますが、自分ではオリジナルコンテンツを作成したつもりが、意図せず他のサイトと重複し、コピーコンテンツを作成しているという場合もあります。
Copy Content Detectorでは、事前にコピーコンテンツとなっていないかチェックすることができます(無料で使用できます)。
サイトを公開する前に、コピーコンテンツを作成していないか確認してから公開するようにしましょう。
対象サイトへのウィルス感染
サイトがウィルスに感染すると、そのサイトの検索順位は下がります。
Googleはユーザーファーストを重視しているため、検索したユーザーが不利益を被らないように、そのようなアルゴリズムが組まれています。
このアルゴリズムを利用し、意図的に対象サイトにウィルスを感染させ、サイトの検索順位を下げる手法です。
このような意図的に対象サイトにウィルスを感染させる手法は、不正アクセス禁止法に反するため、絶対に実施すべきではありません。
ペナルティ行為にならない逆SEO手法
ここでは、ペナルティの対象とならないホワイトハットSEOを活用した逆SEO手法を見ていきましょう。
SEOを強化して良質なコンテンツを増やし続ける
対象のキーワード検索結果において、逆SEOしたい(上位表示させたくない)サイトよりも上位表示するサイトを制作します。
SEOを強化した良質なサイト制作を継続的に行い、それらの上位表示を維持することで、相対的に対象サイトの順位を下げることができます。
良質なコンテンツとは、ユーザーが役立つ情報を得られるコンテンツです。
Googleは、「Googleが掲げる10の事実」の中で「ユーザーの利便性を第一に考えています」と明記しています。そのため、ユーザーにとって価値が高いと判断されたコンテンツほど上位に表示されます。
また、「Google検索品質評価ガイドライン」では、質の高いページの要素として「E-A-T」が重要であると書かれています。「E-A-T」とは、それぞれExpertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとったものです。
専門性:同じ質問を素人と専門家に聞くのとでは、どちらに聞きたくなるでしょうか?どちらに聞けば、より価値ある情報を得られそうでしょうか?もちろん、専門家かと思います。検索表示でも同じことがいえるため、より専門性が優れたコンテンツの方が上位表示されやすいです。
権威性:コンテンツの価値を決めるのは、内容だけではありません。「誰が発信しているか」も重要です。「あの人が言っているのだから信頼できる」「あのサイトの情報なら間違いない」と評価されているサイトは、権威性の高いサイトといえます。具体的には、その情報について言及している人物の背景(資格や所属組織、特定分野における第一人者かどうかなど)が権威性における判断要素となります。
信頼性:ユーザーから「このサイトは信頼できる」と思ってもらうことが重要です。ユーザーから信頼を得る方法として、運営責任者を明らかにする、問い合わせフォームを設置する、コピペではなく独自のコンテンツを発信する、などが挙げられます。
GoogleはE-A-Tの具体的な指標を明示していません。そのため、「こうすればE-A-Tスコアが上がる」というエビデンスはなく、様々な試行錯誤を行っていく必要があります。
ここまでの内容をまとめます。
・良質なコンテンツとは、ユーザーに役立つコンテンツである。
・良質なコンテンツを制作するためには、専門性、権威性、信頼性を高める施策が重要である。
良質なコンテンツとは、ユーザーに役立つコンテンツであると説明しました。ユーザーのために役立つことが最も重要なのは間違いないのですが、それだけでは十分とはいえません。
検索順位はGoogleのアルゴリズムによって決まるため、クローラーに認識されやすい設定を行うことも重要です。
クローラビリティとは、クローラーがサイトを巡回するときの認識のしやすさを表します。
クローラーとは、ウェブサイトを巡回しサイトのデータを収集するロボットのことです。
このクローラーにサイトを認識させることで、Googleにコンテンツの質を認識してもらうことができます。つまり、Googleから良質なコンテンツと認められるためには、クローラーに認識してもらうことが必要なのです。
ユーザービリティとは、ユーザーの利便性のことです。
Googleはユーザーファーストを重視していることから、「ユーザーに利便性の良いサイト=良質なコンテンツ」と認識されます。
クローラビリティを向上させるためにはさまざまな方法がありますが、ここでは3つ紹介します。
1. サイトマップを設置する。
2. URLを正規化する。
3. アンカーテキストでは「こちら」の使用を避ける。
①サイトマップを設置する
サイトマップとは、サイトの情報をGoogleに伝えるためのもので、クローラビリティの向上に役立ちます。
サイトマップを設置することで、サイトの最新情報をいち早くクローラーに認識させることができます。
② URLを正規化する。
URLの正規化とは、複数のURLから1つのページにたどり着けてしまう状態を1つにまとめることです。
例えば「https://abc.com/aaa」というURLと「https://www.abc.com/aaa」というURL両方で特定のページAが表示されてしまう場合などです。
この状態だと、Googleからのサイト評価が分散してしまったり、重複コンテンツと認識されたりすることで、上位表示されにくくなってしまいます。
この問題を解決するために、「このURLが正しいURLなので優先して指定ください」とGoogleに認識させることがURLの正規化です。
③アンカーテキストでは「こちら」の使用を避ける。
アンカーテキストとは、リンクが設定されたテキストのことです。
アンカーテキストで、よく「詳しく知りたい方はこちらをどうぞ」といったアンカーテキストを目にしますが、このようなアンカーテキストの使用は避けましょう。
「こちら」と表示するよりも、次のリンク先の情報を表示する方が、クローラーが巡回しやすくなります。
悪い例:アンカーテキストの使い方を詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
良い例:アンカーテキストの使い方はこちらから確認できます。
ユーザービリティを向上させるにもさまざまな方法がありますが、ここでは2つ紹介します。
1. SSL化する。
2. ページの読み込み速度を改善する。
①SSL化する
SSL化とは、インターネットでの通信を暗号化する技術のことです。
対象サイトのURLが「https〜」で始まっている場合、SSL化がすでに対応されています。「http〜」で始まっている場合はSSL化が未対応であり、すぐに対応する必要があります。
SSL化していないサイトは不正に情報が盗まれる危険性があるため、GoogleはSSL化対応の有無が検索順位に影響を与えると公表しています。
②ページの読み込み速度を改善する。
ページの読み込み速度も検索順位に影響します。
ページの読み込みに時間がかかりすぎると、ユーザーはページを読む前に離脱してしまいます。
ページの読み込み速度は、Page Speed Insightsを使って計測することができます。URLを入力すると、速度を100点満点で評価し、改善点を提案してくれます。スコアが50以下であれば対応した方が良いでしょう。
このように、良質なコンテンツを作るためには、クローラビリティ(ロボット)とユーザービリティ(人間)の両方にやさしいサイト作りが重要です。
上位表示を維持し続ける
現在のGoogleアルゴリズムでは、検索上位を保つことは簡単ではありません。一度ページを作成しただけで検索上位に表示させるのは非常に難しいです。
ほとんどの場合、ページを作成したら、検索結果に反映されるまで数ヶ月かかります。数ヶ月待った後に検索順位がわかったら、そこから検索順位を上げるために、ページを更新します。
ただ更新すれば良いわけではなく、競合サイトを分析し、ユーザーがどのようなことを知りたくて検索しているのかを理解し、ユーザーの悩みを解決するコンテンツを追加します。
ユーザーが知りたいことにマッチしているコンテンツほど、良いコンテンツと評価されるため、ユーザーの求める答えに近づけるための更新を行う必要があります。
ここまで、ペナルティ行為とならない逆SEOの手法を見てきました。
最後に、逆SEOの被害を受けたときの対処法を説明します。あらかじめ対処法を理解しておくことで、いざ自社サイトが被害を受けた時に、検索順位の低下やサイト集客数の低下を最小限に食い止めることができます。
逆SEOの被害を受けたときの対処法
ここでは、悪質な被リンクを貼られた場合の対処法を説明します。
被リンクチェック:まずは悪質な被害を受けていないか確認する
まずは、定期的に悪質な被リンクを貼られていないかチェックすることが重要になります。
被リンクの確認はGoogleサーチコンソールで行います。以下、Googleサーチコンソールを用いた被リンクの確認方法について、順番に説明していきます。
- Googleサーチコンソールの「リンク」をクリックします。
2. 外部リンクの「詳細」をクリックします。クリックすると、被リンクが貼られているページの一覧が表示されます。
3. ページ一覧から被リンクを確認したいページのURLを選択し、クリックします。リンク元(どこから貼られたリンクか)の一覧が表示されます。
4. 被リンク元のサイト一覧が表示されます。どのサイトからリンクが貼られているのかを確認できます。1つ1つクリックし、被リンク元のサイトを確認しにいきます。低品質のサイトから被リンクを貼られていた場合、逆SEO被害にあっている可能性があります。
ここで注意すべきなのは、低品質なサイトから被リンクを貼られているからといって、すぐに被リンクを否認しないことです。否認することで、検索順位が大幅に下がるリスクがあるためです。
怪しい被リンクを見つけたら、すぐに否認せずにいったんリストアップしておきましょう。
悪質な被リンクを見つけた場合の対処法
悪質な被リンクが貼られていることがわかった場合、どのように対処すればいいのでしょうか?
ここでは3つの対処法を紹介します。
1. リンク元に問い合わせる
2. 被リンクを否認する
3. Googleにペナルティ解除申請を出す
①リンク元に問い合わせる
被リンク元のサイト運営者に連絡し、対象リンクの削除を依頼します。
②被リンクを否認する
被リンク元のサイト運営者に連絡しても対応してもらえない場合、Googleサーチコンソールを使って被リンクを否認することができます。
被リンクを否認する手順は以下の通りです。
ステップ1:テキストファイルで否認するリンクのリストを作成する。
ステップ2:リンクの否認ツールページから否認リストをアップロードする。
ステップ1:テキストファイルで否認するリンクのファイルを作成する。
テキストエディットやWordなどでテキストファイルを作成し、拡張子(ファイル名の末尾)を.txtに変更して保存します。
テキストファイル内の記述は、以下のように記述します。
# 否認するページ
http://spam.example.com/stuff/comments.html
http://spam.example.com/stuff/paid-links.html
※これは例ですので、このままコピーペーストしないでください。
ステップ2:リンクの否認ツールページから否認リストをアップロードする。
リンクの否認ツールページに飛ぶと、以下の画面が表示されます。
プロパティ(自社サイト名)を選択し、「否認リストをアップロード」から、先ほど作成したテキストファイルをアップロードします。アップロードが完了すると、否認したリンクの一覧が表示されます。
③Googleにペナルティ解除申請を出す
低品質な被リンクを貼られる被害にあった場合、Googleからペナルティを通知される場合があります。
手動ペナルティを受けた場合、Googleサーチコンソール>セキュリティと手動による対策>「手動による対策」に、「外部からの不自然なリンクがあります」と表示されます。
先ほど説明した被リンクチェック方法で原因となる被リンクを特定し、被リンクを否認したら、「再審査をリクエスト」をクリックし、再審査のリクエストを行います。
再審査には、数日から1週間程度かかります。
まとめ
この記事では、逆SEOとは何か、逆SEOを行うデメリットとそのリスク、逆SEO被害にあった場合の対処法などについて説明しました。
逆SEOは、基本的には行うべきではありません。しかし、自社のブランドを傷つけるような風評被害を防ぐために、止むを得ず実施を迫られる場合もあります。
また、逆SEOは即効性のあるものではなく、効果が出るまでに時間がかかります。なぜなら、ペナルティを受けない健全な逆SEOとは、良質なコンテンツを作り上位表示を維持することだからです。
上位表示を狙ってコンテンツを作ったとしても、すぐに上位表示できるとは限りません。
上位表示するためには、一度コンテンツを作って終わりではなく、何度も改善を重ねる必要があります。
このようなペナルティ行為の対象とならない逆SEOの実施や悪質な逆SEOへの対策には、専門的な知識が必要です。SEOについて不安がある方は、WEBコンサルティング・WEB制作会社であるヒトノテの無料相談をご活用ください。専門的な知見からあなたのサイトにあった戦略をご提供させていただきます。
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執筆者:ヒトノート編集部
株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。
監修者:坪昌史
株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。
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