「クロール済み – インデックス未登録」が大量に検出されたら要確認!その原因は画像かも?
テクニカルSEOにおいて、各ページのインデックス登録状況を確認することはとても重要な分析の1つです。
Google Search Consoleで「インデックス作成」→「ページ」の順にクリックをすると、対象サイトのインデックス状況をページ単位で確認することができます。
インデクス状況は「登録済み」と「未登録」の2つに分類され、未登録となっているURLは理由も確認することが可能です。
その理由の1つに「クロール済み – インデックス未登録」という項目があります。
この記事の目次
「クロール済み – インデックス未登録」に大量の画像URLが検出された
弊社で支援させていただいている某クライアントサイトにて、「クロール済み – インデックス未登録」内に大量のURLが検出されました。
詳細を確認してみると、URLの殆どが画像のみのページだったのです。
URL化されている画像のみのページはインデックスされる必要が無いページで、本来クロールすらされる必要はありません。
これらのページが大量にクロールされることでクロールバジェットを圧迫してしまい、重要なページのクロール頻度が下がってしまう可能性があります。
URL化されている画像ページはなぜクロールされてしまうのか
今回このような問題が検出されたサイトは、介護施設の情報を取り扱うBD型サイトでした。
介護施設の各詳細ページには内観や外観などの画像が多数添付されており、サムネイル画像をクリックすると拡大表示される仕様になっていました。
サムネイル画像付近のソースコードを確認したところ、各サムネイル画像に<a>タグが組み込まれており、拡大表示されるギミックが<a>タグで実装されていることが判明しました。
Google検索セントラルによると、クローラーは<a>タグから他ページを発見し、クロールしているとのことです。
参考:https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/links-crawlable?hl=ja
つまり、画像のみのページに遷移できる<a>タグがページ内に存在する場合、クローラーは画像のみのページでもクロールしてしまうということです。
これが「クロール済み – インデックス未登録」で画像のみのページが大量に検出される原因でした。
クライアントにはサムネイル画像内の<a>タグを削除し、別の方法で画像を拡大表示させるギミックを実装していただくよう提案しています。
これで今後は画像のみのページが大量にクロールされることを防ぐことが可能となりました。
もしSearch Consoleの「クロール済み – インデックス未登録」で大量にページが検出されている場合は、画像のみのページが含まれていないか確認してみることをおすすめします。
執筆者:川口享晟
株式会社ヒトノテのSEOコンサルタント。メディアサイトからポータルサイト、ECサイトまで様々なサイトのSEO支援を経験。売上のアップから逆算したSEO対策を得意とし、クライアントに寄り添ったオーダーメイドの提案を心がけています。
監修者:坪昌史
株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。
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