WEBマーケティング 公開日: 2020.03.10 更新日: 2024.04.01

ドメインとURLの違いは何?わかりやすく解説!

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混同されがちなドメインとURLですが、両者は似て非なる概念です。URLはドメインの上位概念であり、URLの中にドメインが含まれているというとイメージしやすいかもしれません。

本記事では、ドメインとURLの違いを1からわかりやすく解説します。

また、ドメインとURLの違いから発展し、Webサイトをこれから作成しようとしている方に向け、ディレクトリの構成を考える上での注意点についても解説します。ドメインとURLの違いを理解したいという方は、ぜひ参考にしてください。

ドメインとURLの違いは?

まずURLはドメインの上位概念であることを覚えておいてください。URLの中にドメインがあるということを踏まえて、まずURLについて説明します。

URLとは?

URLは、インターネット上の住所だと考えると分かりやすいです。Uniform Resource Locatorの略で、そのまま日本語にすると「統一資源位置指定子」といいます。簡単に説明すると、インターネット上にあるホームページやファイルの位置や情報を示すものです。

インターネット上の住所は数字の羅列である「IPアドレス」を使って認識します。そのIPアドレスを人間にとってわかりやすく文字で表した上で、住所の中のどこにアクセスしているのかまでわかり、さらに通信プロトコルを指定したものがURLです。

URLを構成する要素

URLを構成する要素

URL(①)は、以下の8つの要素によって構成されます。

  • プロトコル(②)
  • スキーム(③)
  • ホスト名(④)
  • サードレベルドメイン(⑤)
  • セカンドレベルドメイン(⑥)
  • トップレベルドメイン(⑦)
  • ディレクトリ(⑧)
  • ファイル名(⑨)

これが、URLの基本形です。これからURLの構造を要素ごとに説明します。

ドメイン

ドメインとは、IPアドレスを「sample-note.co.jp」などの文字列にしたものです。IPアドレスは数字の羅列になるので、それだけだとユーザーが覚えることが難しかったり、どんなサービスか分かりづらかったりしますが、英数字・日本語などを含むドメインにすることによってそれが解消されます。

ドメインとIPは、DNS(ドメインネームシステム)というところで紐づけの管理がされています。なので、新規でドメインを取得したさいにはそのドメインを使いたいサイトのIPと、ドメインをDNSで設定する作業が必要になります。ちなみに、1つのドメインに複数のIPを紐づけすることも可能です。

トップレベルドメイン

トップレベルドメインは、ドメインの最後にある「jp」「com」などの文字列のことです。トップレベルドメインには様々な種類があります。

国別トップレベルドメイン(ccTLD)と、分野別トップレベルドメイン(gTLD)に大きく分けられます。例えば、日本のccTLDは上図の「jp」です。

セカンドレベルドメイン

セカンドレベルドメインは、ドメインの中で2番目の要素です。
このレベル(階層)は単に順番のことで、トップレベルドメインによって、セカンドレベルドメインは変わってきます。

上図のようにトップレベルドメインが「jp」の場合は、「co」や「or」など、組織の種類を表すドメインがセカンドレベルドメインということになります。

一方、トップレベルドメインが下図のように「com」や「net」などの場合は、「sample-note」がセカンドレベルドメインとして認識され、サードレベルドメインはないということになります。

セカンドレベルドメインとトップレベルドメイン

サードレベルドメイン

サードレベルドメインは、セカンドレベルドメインの前に属しているドメインで、存在しない場合もあります。

その他の要素

URLを構成する要素のうち、インターネット上の住所の核の部分を担うドメイン以外はどのようなものなのかこれから説明します。

プロトコルとスキーム

プロトコルとは、情報をやりとりするときの通信方式のことです。

インターネット上で通信をするとき、このルールに従うという取り決めのことを指します。例えば、会話の際に日本語というルール(プロトコル)に従って話すと考えると分かりやすいでしょう。プロトコルには、目的に応じて様々な種類があります。httpsはhttp(hyper text transfer protocol)とSSL/TLSプロトコルを使用しています。

スキームは、前述したプロトコルというルールを規定するものです。上図では、「これは“https”のルールを使って通信する」ことを表しています。

ホスト名

ホスト名は、アクセスしたサーバーのアドレスを指します。

代表的なホスト名は「www」ですが、これは省略をすることができます。例えばsample-note.comとwww. sample-note.comではURLが違いますが、同じドメインにアクセスするということになります。

「www」以外にも英数字とハイフンで表現した文字列であれば別のホスト名をつける事も可能です。例えばaaa.sample-note.com、bbb.sample-note.comというホスト名だけが異なるドメインを用意してそれぞれのサイトでの役割を分けるという使い方をしている会社もあります。

このように、ホスト名だけを切り分けたドメインを「サブドメイン」と呼びます。

ディレクトリとファイル名

ディレクトリは、サーバー内のフォルダ名を表しています。ホームページの場合、複数のwebページを持っているため、それを分類するための記述です。

ディレクトリの中に更にディレクトリが入る場合もあり、その場合、2つ目以降のディレクトリをサブディレクトリといいます。

ファイル名は、URLの末尾にある一番小さなファイルを表します。URLにおいて最終地点を示す役割を持っています。

上図では、「sample-note.co.jp」というドメインのホームページの「blog」コンテンツの中の「1111」に分類されたファイルを開きます。

サイト作成前に知っておきたいディレクトリ設計

これからサイトを作成する人や、既にサイトを持っている人で、ディレクトリの整理をしたい人に向けてディレクトリ設計のポイントを解説していきます。

SEOではディレクトリ構造が重要!

ディレクトリ構造はSEOにとって非常に重要と言われています。なぜ重要と言われているのか、それには大きく以下3つの理由があります。

検索エンジンからクローリングされやすくなる

不要な階層を作らず、整理整頓されたディレクトリ構造であれば、サイト内のページを検索エンジンが発見しやすくなり、円滑なクローリングの手助けになります。また階層構造が整理されていると、ページの親子関係が明確になるため、Googleからの評価もその分適切にされやすくなることもメリットです。

階層構造はできるだけ浅くし、URLからコンテンツが推測できるようなディレクトリ構造を設計しましょう。

サイトの管理がしやすくなる

Webサイトは複数のエンジニアで作ることが多いです。それぞれが好きに階層を作り、ページを作ってしまうと、どこになんのページがあるのか非常にわかりづらくなります。この内容のページはこのディレクトリといったルール付けをして、整理整頓をすることで、サイトの管理が楽になります。ディレクトリごとにコンテンツと関連した単語を使えば、さらに一覧性が増します。

ディレクトリごとにターゲットキーワードが明確になる

テーマごとにディレクトリを整理することで、テーマ毎に狙いたいターゲットキーワードが明確になります。

例えば、ファッション通販のサイトであれば、「スカート」のキーワードで狙いたい場合、/skirt/というページ・階層を作ります。そして、その下の階層には、スカートに関連するページ、「赤いスカート」、「ロングスカート」、「ボーダースカート」などを入れます。

このようにディレクトリを整理することで、一つのテーマが一つのディレクトリ階層にまとまり、評価が高まります。

まとめ

インターネットの住所であるURLは、ドメイン、プロトコルやホスト名、ディレクトリ、ファイル名で構成されています。いずれもURLを理解する上では重要な要素ですので、是非覚えてください。URLの構造やディレクトリ設計のポイントを正しく理解して、サイト設計やコンテンツ制作、SEO対策に活用してみてください。

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執筆者:ヒトノート編集部

株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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