GoogleのSEOはガイドラインを読んで対策!
GoogleにおけるSEOでは、「品質に関するガイドライン」でGoogleの考え方を知ることが大切です。検索エンジンで圧倒的なシェアを持っているGoogleの検索結果で上位表示させることが、SEOの1つの目標といえます。
SEOを成功させるために、Googleの検索アルゴリズムの仕組みや考えを正しく理解しましょう。
GoogleでのSEOに絞って解説するので、そもそもSEOとはどういったものなのかを知りたい方は、以下記事を参考にしてください。
・SEO対策とは?仕組みや施策、進め方などを徹底解説
この記事の目次
Google SEOの仕組みとポイントを押さえよう
検索エンジンにはGoogle以外にも、Yahoo!JAPAN、Bingなどがありますが、おそらくGoogleを使っている人が多いはずです。 なぜなら、下記の図は日本における検索エンジンのシェアの推移を表していますが、Googleが1位を獲り続けているからです。
2021年における1位Googleのシェアは75%、2位Yahoo!JAPANは16%、3位Bingは7%となっています。
2位のYahoo!JAPANはGoogleから提供された検索アルゴリズムを使っていますので、実質はGoogleが91%のシェアを取っているといえます。 つまり、SEOを実施するのであれば、Googleの検索アルゴリズムに対して施策を行うことで、より多くの流入を獲得することに繋がります。
SEOとは
SEOを成功させるためには、そもそもSEOとは何かを理解しておく必要があります。
SEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)とは、検索エンジンがサイトの情報を正しく認識できるよう最適化することにより、特定キーワードの検索結果における上位表示を目指すWebマーケティング施策です。
検索エンジンだけではなく、その向こう側にいるユーザーを意識することがポイントで、ユーザーが求めている情報を適切に届け、高い価値をもたらすサイトが、より上位表示される傾向にあります。
上位表示されると、サイトへのアクセス数が増加します。また、ユーザーは特定の目的を持って検索を行うため、その目的に応えてくれるサイトであれば、そのアクセスがコンバージョン(成果)に繋がることも多くなります。
SEOは広告などと違って高額コストをかけずにアクセスが集められるうえ、上位表示されている限りは効果が継続するため、Webマーケティングにおいては非常に重要な施策となっています。
検索エンジンとクローラーの仕組み
まずは、検索エンジンとクローラーの仕組みを理解しましょう。Googleが情報収集から検索結果を表示するまでの流れは下記の通りです。
- クローラーが世界中のWebサーバーから情報収集する
- 収集した情報をデータベース化する
- データベースからユーザーの検索ワードに基づき、検索結果を表示する
Googleはクローラー(Googlebot)と呼ばれるプログラムで、世界中のWebサイトを回遊し、サイトのコンテンツ(情報)を収集しています。そして、Googleのクローラーが収集した情報をデータベース化(インデックス)します。
つまり、クローラーに認識されなければGoogleのデータベースに登録されないため、どれだけ待っても検索結果に表示されることはありません。
クローラーについては、以下記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
・クローラーとは?定義やクローラビリティを意識したサイト作りを解説!
Google検索の基本事項
GoogleにおけるSEOでは、Googleの考え方を知ることが大切です。
Googleの考え方を知るには、Googleが発表している「品質に関するガイドライン」が重要な資料となります。
2022年10月にリリースされた「Google検索の基本事項」は、これまでに何度も更新を続けながらずっと存在してきた「ウェブマスター向けガイドライン」(2002年リリース)の再編成版となります。
「ウェブマスター」は古い用語であるため、インターネット上のすべてのクリエイターを対象とした、より一般的な名称になった他、前バージョンのリリース当時と比べて大きく変化したWebを取り巻く環境に応じて、再編成されました。とはいえ、Googleの検索を通じてアクセスしてきたユーザーに応えるための、適切なサイトを作成する指針として、その内容が大きく変わったということはありません。
以下、ポイントとなるセクションとして新たに分類された「技術要件」「スパムに関するポリシー」「主なベストプラクティス」のそれぞれについて解説します。
技術要件
このセクションでは、Googleの検索結果に表示されるために満たすべき最低限の条件が説明されています。以下に示す3つの条件を満たしているページが、Googleによるインデックス登録の対象となります。
※参照:Google公式「Google 検索の技術要件」
Googlebotがページにアクセスできる
一般公開されているページのうち、Googleのクローラー(Googlebot)がアクセスできるページのみがインデックスに登録されます。ログインが必要などの理由で、ページにアクセスできない場合はインデックスに登録されません。また、何らかの設定noindexや仕組みなどにより、インデックス登録がブロックされているページについても同様です。
エラーページではない
ページやサーバーが正しく機能しており、HTTPステータスコード(Webサーバーにリクエストを行った際、レスポンスとして取得される3桁の数字からなるコード)の200番台(Success)が返ってくるページのみがインデックスに登録されます。HTTPステータスコードが返ってこない、あるいは何らかのエラーを表すHTTPステータスコードが返ってくるページは、インデックスに登録されません。
インデックス登録可能なコンテンツが存在すること
クローラーがページにアクセスした後、以下の条件でインデックスに登録可能なコンテンツが存在するかどうかがチェックされます。条件を満たさないとインデックスに登録されません。
- テキストコンテンツがGoogle検索でサポートされているファイル形式であること
- コンテンツがスパムに関するポリシー(次項参照)に違反していないこと
スパムに関するポリシー
このセクションでは、Googleの検索結果における順位低下やインデックス削除に繋がる恐れのある迷惑行為(スパム)について説明されています。Googleは、ユーザー保護と検索結果の品質向上を目的として、スパムに関するポリシーを定めています。
ここでは、Googleによってスパムとされている一部の行為について紹介します。
※参照:Google公式「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」
クローキング
クローキング(cloaking)には、「秘める」「潜める」「忍ばせる」といった意味があり、検索エンジンの評価を高めることを目的に、クローラーとユーザーに異なるページを表示させる行為を指します。検索エンジンが正しくページ評価することが出来なくなるため、スパム行為とされています。
アクセスしてきたIPアドレスによってクローラーとユーザーを判別するなど、いくつかの手法があります。
以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
・クローキングとは?ペナルティになってしまうスパム行為について徹底解説
隠しリンクと隠しテキスト
隠しリンクや隠しテキストは、ユーザーが視認できないようなリンクやキーワードをページ内に隠しておく行為です。白の背景に白の文字を使って配置するなど、ユーザーには見えないものの、クローラーには認識させることで、検索エンジンの評価向上を狙います。
以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
・隠しテキストとは?やってはいけないペナルティ対象のSEOについて解説!
・隠しリンクとは?代表的な手法や見つけ方からSEOでの影響まで解説!
リンクスパム
外部リンク(他サイトからの、あるいは他サイトへのリンク)は、Googleがサイトを評価する際の重要な要素と考えられていますが、評価向上のために故意にリンクを増やす行為は、リンクスパムと見なされる可能性があります。これには、他サイトからの被リンク、および他サイトへの発リンクの双方が含まれますので注意が必要です。
スパムと見なされる可能性があるリンクには、例えば以下のようなものがあります。
- 金銭などの対価が発生したうえで作成されたリンク(ペイドリンク)
- 過剰な相互リンクや、相互リンクのみを目的として作成されたページとのリンク
- プログラムやサービスなどを利用して自動で作成されたリンク
- ウィジェットやテンプレートなどに埋め込まれて広く配布されたリンク
主なベストプラクティス
このセクションでは、Googleに評価され、検索結果における上位表示を実現するために考慮すべき、主なベストプラクティス(SEO施策)が挙げられています。以下はその一部です。
※参照:Google公式「主なベスト プラクティス」
- 有用で信頼性の高い、ユーザー重視のコンテンツを作成する
- 検索キーワードをページの目立つ場所(ページタイトル、見出しなど)やリンクテキストなどに配置する
- 検索エンジンがサイト内の他のページを検出できるよう、適切に内部リンク(サイト内のページ同士を繋ぐリンク)を設置する
- 画像や動画、構造化データ、JavaScriptなどの要素も検索エンジンが認識できるよう適切に設置する
Google SEOで流入を増やす8つの秘訣〈サイト制作〉
ユーザーの利便性を上げることがGoogleに評価されるポイントですが、それだけでは検索結果で上位に表示されません。
実際にWebサイトを評価するのはロボットなので、ユーザーとロボットの両方に分かりやすいコンテンツを制作することが、SEOを成功させ流入を増やすための道です。
ここからはSEOを成功させるための8つの秘訣を解説していきます。
ユーザーの検索ニーズを満たし、オリジナリティ溢れるコンテンツを制作する
コンテンツを制作する際は、「ユーザーの検索ニーズを満たし、オリジナリティを追求する」ことが大切です。
ユーザーの検索ニーズとは、検索してきたユーザーが知りたいことであり、オリジナリティとはライバルサイトには無い独自の内容のことです。
具体例としては次のようなものがあります。
検索ニーズ:【ピアノ 初心者】で検索する人は初心者向けの練習法や楽譜が知りたい
検索ニーズ:【テレビ サイズ】で検索する人は自分の部屋に合ったテレビのサイズが知りたい
オリジナリティ:体験談、独自の取材やインタビュー、自分で撮影した写真、自社の商品やサービスに関するアンケートなど
検索ニーズを意識してサイトを制作しないと、誰に何を伝えたいのか分からないサイトになり、結果として誰にも見られなくなってしまいます。
また、オリジナリティが無いと他のサイトに埋もれてしまい、検索上位に表示されることは難しいでしょう。
検索キーワード・クエリを正しく理解し、調査・選定する
検索キーワードを正しく理解することがなぜ重要なのか、正しく理解しないとどうなるのかを解説します。
検索キーワードの調査・選定
それでは、ターゲットにする検索キーワードの選び方からみていきましょう。
まず、キーワードを洗い出します。ユーザー(ペルソナ)を想定し、ターゲットユーザーたちがどういうキーワードで検索するのか考えて、洗い出していきましょう。キーワードの洗い出し方(候補の出し方)については、後ほど紹介する記事で詳しく説明していますので、詳しくはそちらをご覧ください。
そして、洗い出したキーワード候補の検索ボリュームや競合性を調査し、優先順位を付けます。ここで付けた優先順位の高い順にコンテンツを作成していくことになります。
またコンテンツ作成の際に共起語を意識して盛り込むとよいでしょう。共起語とは、あるキーワードに対して、関連性が強く一緒に使われることが多い語句のことです。
例えば、【弁当】というキーワードの場合、「惣菜」などが共起語となります。共起語を盛り込むことにより、Googleは情報網羅性や専門性が高いと判断し、上位表示される可能性が高くなります。
検索キーワードの調査・選定については、下記の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
・SEOキーワード選定法を実践的に4ステップで解説!押さえておくべきポイントとは?
・キーワードの洗い出しをスムーズに!キーワード掛け合わせに最適なツールを紹介
検索クエリを検索意図に応じて分類する
検索クエリとは、ユーザーが検索をする際に検索エンジンに入力する検索語のことです。
検索クエリを選定するときは、ユーザーがその検索クエリから何の情報を欲しているのか推測することが大切です。ユーザーの検索意図を考えることが、ユーザーが求めているコンテンツを制作するためのヒントになります。
検索クエリを以下4種類に分けて考えると、検索意図を導きやすくなります。
1.ナビゲーショナルクエリ→アクセス先が明確に想定されているクエリ
例:Amazon、Google、東京駅、ウィキペディアなど
2.トランザクショナルクエリ→行動が明確に想定されているクエリ
例:「新宿 ラーメン こってり」「テレビ 32V 安い」など
3.インフォメーショナルクエリ→情報収集のためのクエリ
例:「オムライス レシピ」「SDGsとは」など
4.ビジットインパーソンクエリ→ユーザーの近くの情報を探すためのクエリ
例:「関東 キャンプ」「公園 近所」「大阪 たこ焼き」など
4種類のクエリタイプを理解することで、ユーザーがどのようなことを考えているのかを分析しやすくなります。
検索クエリについては、以下記事で詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。
・検索クエリとは?4種類の検索クエリを読みといて最大活用しよう
タイトルや見出しを工夫し、hタグを設定する
タイトルや見出しはGoogleに対してテーマを伝えるだけでなく、ユーザーが読んでみたいと思えるものでなくてはなりません。
ユーザーにとって魅力的なタイトルにするコツを、いくつか例として以下に記載します。
・ターゲットを明確にする
例:20代からはじめる〇〇、お金に困っているあなたに知って欲しい〇〇など
・タイトルに数字を入れる
例:5つの法則、おすすめアイテム10選など
・簡単だと伝える
例:寝ながらできる、誰でも1週間でなど
・悩みを解決できると伝える
例:〇〇する方法、〇〇するには など
上記のようなタイトルを見かけたことがあるのではないでしょうか。このようなコツを用いるだけで明確にターゲットを絞り、伝えたいことを届けられるようになります。
例えば、北陸地方の和牛をPRするのであれば、
【肉の旨味が詰まった北陸地方の和牛を紹介!】
この場合、誰に向けて何を伝えたいのかよく分からないため、
【50代でも胃もたれしない!脂が美味しい北陸の霜降り和牛5選】
ターゲットを50代に絞り、紹介する和牛の数を5選としました。誰にでも当てはまるタイトルではありませんが、ターゲットへの訴求力は高まっています。
ユーザーが読みたくなる魅力的なタイトルにするために、上記のコツを使いながら試行錯誤してみてください。
また、hタグを設定することでクローラーがコンテンツの内容を認識しやすくなるので、必ず設定するようにしましょう。
メタディスクリプションを設定し、工夫する
メタディスクリプションとは、検索結果でタイトルの下に表示される100文字程度のページ概要を指します。
Googleでの検索においてメタディスクリプションは、以前は記載するだけで効果がありましたが、現在では順位影響は無く、一方で上記のように検索結果に表示される文言であるため、ページの内容を分かりやすく端的に説明してあることが重要となっています。
メタディスクリプションは検索結果ページでのクリック率に影響しますので、しっかりと考えて記載するようにしましょう。
詳しくは、以下記事でも解説しています。
・SEOに効く、meta descriptionの最適な設定方法
サイト内の構造をわかりやすくする
ユーザーの利便性を上げるには、サイトの構造を分かりやすくして、目的のページまで容易にたどり着けるようにする必要があります。
下記の図は食品関連のメディアの構造を表しています。通常のWEBサイトは下記の図のように、トップページ(第一階層)→カテゴリページ(第二階層)→記事ページ(第三階層)のように、複数の階層に分かれています。これを「ディレクトリ構造」といいます。
ディレクトリ構造を明確にすることで、ユーザーにとって分かりやすい構造となり、Googleのクローラーにとっても認識しやすいWebサイトとなります。
このように、ロボットとヒトの双方に分かりやすいコンテンツを制作することが、SEOを成功させる秘訣となります。
画像の最適化を行う
画像はサイトの見栄えを良くしたり、読者を飽きさせなくしたりする効果があるため、Webページには欠かせません。
GoogleのSEOでも、クローラーが画像を認識しやすくしないと、悪影響を与える可能性があります。画像を挿入する場合は下記の点に気を付けましょう。
- 画像を適切な大きさにリサイズする(大きすぎるor小さすぎる画像を使わない)
- 適切な解像度にする(無駄に解像度の高い画像を使わない)
- ファイルサイズを圧縮する
- SEOに有効なファイル名にする
- altタグで画像をテキストで説明する
画像のサイトマップを登録することも、有効な施策です。画像のサイトマップを登録することにより、画像検索のランキング向上も狙えます。
適切に内部リンクを設置する
サイト内のページを繋げる「内部リンク」を適切に設置することも重要です。
内部リンクを設置することで、クローラーがサイト内を巡回しやすくなるので、インデックスされやすくなります。
また、関連性のあるページ同士をリンクさせることで、特定ジャンルの専門性が高まりリンクしているページ群やドメインの評価が高まりやすくなります。
ユーザビリティの観点においても、ユーザーが内部リンクを辿ることでいろいろな記事を読むので滞在時間が長くなり、離脱率も低くなります。
ただ、適当に内部リンクを貼ってしまうと、ユーザーの利便性が下がり、SEOの評価も下がってしまいます。必ず関連性のあるページにリンクを貼り、重要なページにリンクが集まるようにしましょう。
モバイルフレンドリーなサイトを制作する
総務省が公表している通信利用動向調査によると、インターネットを利用する際に使用する媒体は、多くの年代において、パソコンよりもスマートフォンの方が多いです。
そのため、Googleはデスクトップ向けのWEBページよりも、モバイル端末向けのページをランキング評価する際に使用し、検索結果を表示すると発表しています。
モバイル端末向けページを検索評価対象とすることを、MFI(Mobile First Indexing)といいます。※Google公式ブログ「モバイルファーストインデックス」
また、モバイル端末に適したWebページにすることを、モバイルフレンドリーといいます。
モバイルフレンドリーなWebページにするには、デバイスに合わせてデザインが切り替わるレスポンシブデザインを採用したり、ページ表示速度を最適化させたりすることが重要です。
まずは、MFIを理解したうえで、PCとモバイル端末の両方にとって使いやすいように戦略を練っていきましょう。詳しくは、下記の記事で解説しています。
・モバイルフレンドリーとは? Googleの考えを知り、自分のWEBサイトに活かそう!
・[テンプレあり]レスポンシブ対応は必須条件!方法・ポイントまで徹底解説
・表示速度はSEOにとって重要!計測方法&改善方法の事例をご紹介
Google SEOで流入を増やす5つの秘訣〈サイト制作後〉
流入数を増やすためには良質なコンテンツを作成するだけでは不十分です。これから解説するポイントを押さえて効果的に流入を向上させましょう。
Googleへページの存在を知らせてインデックスを促進する
コンテンツを作成しても、Googleのクローラーが訪れてインデックスされなくては、検索結果に反映されません。こちらからGoogleに働きかけて、なるべく早くインデックスされるようにしましょう。
インデックス登録をリクエストする
サーチコンソールから、インデックス登録をリクエストすることができます。
リクエストしたからといって、すぐにクロールされるわけではないのでご注意ください。また、複数回リクエストしてもクロールが早まるわけではありません。
通常は数日から数週間でクローラーに認識されて、検索結果に反映されます。ページを変更した場合にも、再クロールのリクエストができるので、忘れずに依頼するようにしましょう。
サイトマップを送信する
Googleにサイトマップを送信することで、サイトの構造が正しく伝わり、インデックスが促進されます。
サイトマップには「HTMLサイトマップ」と「XMLサイトマップ」の2種類があります。
HTMLサイトマップ:ユーザーが目的のページを探しやすくなる
XMLサイトマップ:Googleのクローラーが漏れなくページをクロールできるようになる
Googleのクローラーに正しくインデックスしてもらうために必要なのは、XMLサイトマップです。XMLのサイトマップは必ず作成してサーチコンソールから送信しましょう。
詳しい方法については、以下の記事をご確認ください
・XMLサイトマップを送信する方法〜サイト運営に欠かせない!サーチコンソールにサイトマップを登録する方法〜
インデックス登録が正常か確認する
サイトやページを作成してしばらく経ったら、インデックスされているかを必ず確認しましょう。
基本的にはGoogleサーチコンソールを使用して、「URL検査」か「カバレッジで確認」をします。また、Googleサーチコンソールを使用しない場合は、Googleの検索で「site:調べたいURL」と入力して確認することもできます。
詳しくは、以下記事を確認ください。
・Googleインデックスの確認方法を解説!非表示の原因と対処法とは?
構造化データ(リッチリザルト)で検索結果の表示を管理する
構造化データとはWEBページに書かれた内容を、検索エンジンが理解しやすいようにタグ付けしたものです。構造化データにより検索エンジンがWEBページを理解しやすくなると、その情報を使って検索結果にリッチリザルトを表示することができます。
リッチリザルトには、画像やレビューの星(☆)、パンくずリストなどがあります。他の検索結果と差別化されるので、クリック率の上昇が期待できます。
リンクの管理を徹底し、被リンク調査を実施する
リンクの管理には「内部リンク」と「外部リンク」があります。
内部リンクの管理は先ほど説明した通り、ユーザーやクローラーを適切に誘導できるように、関連性の高い記事にリンクを貼りましょう。
外部サイトから自分のサイトへのリンクを被リンクといいます。被リンクはSEOにおいて重要な指標なので、紹介したくなるコンテンツを作り、なるべく多くの被リンクを獲得できるようにしましょう。
「紹介したくなるコンテンツ」にはどのようなものがあるでしょうか。下記を意識することが、紹介したくなるコンテンツを作るコツです。
- 独自の見解・主張のあるコンテンツ
- 誰かのためになる情報コンテンツ
- キャンペーンやプレゼントなどのお得なコンテンツ
- 時事ネタなどの世間の流れに乗ったコンテンツ
自分だったらどんなコンテンツを紹介したくなるかを考えながら、サイトを作成していきましょう。
また、被リンクは「評価を上げる」こともあれば「評価を下げる」こともあります。
悪質なスパムリンクなどから被リンクを受けると検索エンジンからの「評価を下げる」可能性があります。
そのため、定期的にどこからリンクされているか被リンクチェックをしましょう。
被リンクチェックはGoogleサーチコンソールか被リンクチェックツールを使用することで確認ができます。
詳しくは下記記事でも解説しています。
・被リンクとは?SEOにおける重要性について
・良質な被リンクの増やし方は?正しく対策してSEOを強化しよう
インデックスページを管理し、重複コンテンツをなくす
サイトの運営期間が長くなり、コンテンツが蓄積されてくると、重複するコンテンツを作成してしまうことがあります。重複するコンテンツがあるとどちらか一方のみがインデックスされることになりますが、悪質な場合はSEOの評価に悪影響を及ぼすこともあります。
そのようなことが起こらないように、インデックスページを管理して重複コンテンツを作らないようにしましょう。
また、重複ページを作成しておく必要性がある場合は、canonicalを使って正規URLを指定します。
重複コンテンツやcanonicalについては、以下記事で詳しく解説しています。
・【ミラーサイトとは】リスクやチェック、評価を下げない作り方まで徹底解説!
・canonicalとは?正しく使い方を理解してSEOを強化しよう!
継続的に分析・改善を実施する
初めから順調にアクセスを集められるサイトは少ないです。何度も試行錯誤して、PDCAを回すことにより、アクセスの多いサイトに成長していきます。
継続的に分析・改善をするためには、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールで、データを収集しましょう。アクセス解析ツールを活用することで、目標値の設定・達成度合いなどの把握が容易になります。
分析・改善の方法やアクセス解析ツールについては下記の記事で解説しています。
・【サイト改善】分析方法・進め方を押さえて7つの課題に対処しよう!パフォーマンス向上の秘訣とは?
・Google アナリティクスの使い方をマスターしよう!
・【基礎~応用】サーチコンソール14の使い方からサイトを向上させる3つの方法を理解しよう
Googleのペナルティ対象となる行為について
せっかくサイトを制作して検索順位が上がっても、Googleが提示するガイドラインに反しているとペナルティを受けてしまうことがあります。
ペナルティには「手動ペナルティ」と「自動ペナルティ」の2種類が存在します。主な違いについては、次のようになります。
・手動ペナルティ
Googleが直接サイトを確認して行われる。インデックスからの削除や検索結果に表示されなくなるなど、重いペナルティとなることが多い。
・自動ペナルティ
ブラックハットSEOなどのスパム行為をGoogleのアルゴリズムが自動検出して行われる。検索順位が落ちてしまうが自動ペナルティと比べると軽い。
ペナルティを受けているかどうかを確認する方法
サイトを頑張って更新してもペナルティを受けて検索結果に反映されていなければ意味がありません。そうならないようにペナルティを受けているかは定期的に確認しましょう。
Googleサーチコンソールを使えば、「手動ペナルティ」を受けているかが確認できます。しかし、自動ペナルティについては確認できません。
自動ペナルティを受けているかを判断することは難しいですが、インデックスをチェックすることで推測ができます。
検索結果に表示されなくなったり、検索順位が急落していたりする場合は、自動ペナルティを受けている可能性があります。
ペナルティを解除する方法は、手動ペナルティと自動ペナルティで異なります。
- 手動ペナルティ:問題点を改善してGoogleに再審査リクエストをする
- 自動ペナルティ:Googleのガイドラインを確認して、原因と思われる点を一つずつ改善していく
ペナルティを受けていると検索順位に表示自体されなくなることもあるため、ペナルティが解除された段階でSEOを進めていくようにしましょう。
まとめ
検索エンジンでのGoogleのシェアは圧倒的です。何年もシェア1位の座を守っていることから、これからも長い間Googleがトップに立ち続けるでしょう。
Googleの考え・理念を理解した上で、サイトの制作・運営をしていくことがSEOを成功させる近道です。
Googleのクローラーに読み取りやすいコンテンツ構造にするのはもちろんのこと、ユーザーにとっても利便性の高いサイトにすることが重要です。
サイト運営はやらなくてはいけないことが多いため、専門的な知識がなければSEOを効果的に実施するのは難しいのが現状です。
ヒトノテではこれまでに培ったノウハウを活かし、多くの企業様のサイト運営に関わってきました。もし、サイトの成果が思うように上がっていないようでしたら、まずはお気軽にご相談ください。
執筆者:ヒトノート編集部
株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。
監修者:坪昌史
株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。
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