効果的なSEOライティングとは?初心者でも上位表示を狙えるコツをわかりやすく解説
SEOライティングとは、検索上位表示を狙うために、SEO(検索エンジン最適化)を考慮したライティング手法のことです。
SEOでは、ユーザーを第一に考えたライティングが大切です。ユーザビリティを意識し、わかりやすい文章を書くことで、検索エンジンからの評価も高まって成果につながります。
本記事では、SEOライティングに必要な要素やコツを徹底解説します。SEOライティング初心者でも上位表示を目指せるよう、実践的かつわかりやすく説明します。
この記事の目次
SEOライティングとは?
SEOライティングとは、SEO(検索エンジン最適化)を考慮した、検索結果の上位に入るためのライティング手法のことです。
検索エンジンのシェア率は、Googleが85%以上を占めている(※総務省発表データ)ため、一般的に「SEO」と言えばGoogle検索エンジンの対策を指すことが多いです。
Google検索の上位に入るためには、Googleの検索エンジンに高く評価してもらう必要があります。そしてGoogleは、「ユーザーファースト」を重要視しており、ユーザーにとって有益な記事を評価しています。
つまりSEOライティングでは、ユーザーとGoogleのどちらにもわかりやすい文章を書くことが大切です。
ここからは、SEOライティングの極意を解説していきます。
【執筆前の準備】SEOライティングの基礎知識
まずは、SEOライティングには欠かせない基本事項を解説します。
むやみに書き始めると、ユーザーにもGoogleにも評価されない記事ができてしまいます。きちんと基本を把握をしてから、ライティングしましょう。
コンテンツの目的・ゴールを明確に設計する
まずは、コンテンツの目的やゴールを明確に設計しましょう。ゴールを設計することで、掲載する情報やライティングのトンマナなどを決められます。
たとえば、「ホームページ 作り方」というキーワードを例にして考えてみましょう。
- 制作会社:依頼を増やしたい
- パソコン教室:教室への参加者を増やしたい
制作会社の場合、ホームページ制作の基本情報や依頼先の選び方などの「制作会社に依頼してホームページを作る方法」を掲載する必要があります。
一方でパソコン教室の場合は、「自らホームページを作る方法」を掲載し、「教室ではもっと詳しく解説!」といった流れが自然です。
このように、ゴールや目的によって、コンテンツの方向性が変わります。
読者の検索意図を考える
高品質なコンテンツを作成するためには、検索意図の調査が不可欠です。
- なぜそのキーワードで検索したのか
- 何に悩んでいて、何を解決したいのか
- 読み終えたあと、何をしたいのか
たとえば「お菓子 低カロリー」と検索したAさんは、「お菓子を食べたいけど、カロリーが気になる」、つまりダイエット中だと推測できます。
そのため、「低カロリーのお菓子」だけでなく、「太りやすいお菓子の特徴」や「ダイエット向けおやつレシピ」を知りたいという隠れたニーズがあるかもしれません。そこまで深掘りすることで、競合よりも有益な記事を作れます。
検索意図については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
ユーザーファーストを意識する
SEOで成果を出すためには、「ユーザーファースト」が大切です。なぜなら、「Google が掲げる 10 の事実」にて、Googleがユーザーを第一に考えていることが明記されているからです。
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。
たしかに検索結果で上位に入るためには、SEO施策は重要です。しかしユーザーを無視して、テクニックだけを重視してしまうと、かえって逆効果になることがあります。
ユーザーを無視した悪質な手法は「ブラックハットSEO」と呼ばれ、ペナルティを受けてSEO評価が落ちることもあるため注意しましょう。
ブラックハットSEO(ペナルティになる手法)については、下記記事も参考にしてください。
【重要】SEOライティングに必要な要素
ここからは、SEOライティングで重要になる10個の要素を、具体的にわかりやすく解説していきます。
コンテンツのゴールやユーザーファーストの考え方を土台に、10個の要素にも注力してみましょう。
タイトル
SEOでは、タイトルが非常に重要です。Googleは以下のように、タイトルの重要性を記載しています。
どのページにアクセスするかはタイトルで決定することが多いため、ウェブページには質の高いタイトルを設定することが求められます。
タイトルには、上位を狙いたい対策キーワードを、できる限り左詰めで記載しましょう。ただし、キーワードの詰め込み過ぎはNG。日本語として違和感のない文章を作成しましょう。
また文字数は、短すぎず長すぎない32文字程度に抑えるのがポイント。とはいえ、文字数を重視しすぎて、不自然にならないように注意してください。
クリックされるタイトルの極意は、以下の記事で解説しています。
ディスクリプション
ディスクリプションとは、検索結果でタイトルの下に表示される、記事の説明文のことです。
タイトルと同様に、SEOで狙うキーワードを入れつつ、100~120文字前後で記事の概要を簡潔に記載しましょう。
詳しくは、こちらの記事で徹底的に解説しています。
リード文(導入文)
リード文(導入文)の目的は、本文を読み進めてもらうことです。そのためには、その先にユーザーの悩みを解決する情報が書かれていることを伝えなくてはいけません。
以下のような内容を書いて、本文に誘導しましょう。
- 共感:読者が抱えている悩みを提示「~がわからない」
- 結論:その悩みを解決できる情報「~には〇〇がおすすめ!」
- 根拠:結論となる情報を提供できる根拠「実績豊富なプロが解説!」
- 注意喚起:ユーザーの興味を惹きつける「~にはデメリットも」
- 誘導:本文の内容を簡潔に紹介「この記事では~」
リード文は、記事のメインテーマを記載したうえで、読者に読了後のポジティブな感情や行動をイメージしてもらうことが大切です。
見出し(hタグ)
ほとんどの読者は、見出しを読んで気になった部分だけを読みます。そのため、見出しだけで何が書かれているのかわかるように、本文の内容を簡潔に伝えることが大切です。
以下を意識して、見出しを作成してみてください。
- 内容を簡潔に伝える(例「検索意図の重要性」)
- Hタグを正しく使う(H2:大見出し、H3:中見出し、H4:小見出し)
- 対策キーワードを入れる(不自然にならない程度に)
- 全体的な流れを考える(例「基礎情報→実践方法」)
コンテンツの内容(本文)
コンテンツの本文は、端的にわかりやすく書くことが重要になります。なぜなら、読者の疑問や悩みをスピーディーに解決できなければ、離脱されてしまうからです。
論理的かつわかりやすい文章を書くコツは、PREP法を活用することです。
- Point:結論「~は〇〇です」
- Reason:理由・根拠「なぜなら~だから」
- Example:具体例「たとえば~では」
- Point:要点「したがって、~は〇〇です」
最初に結論を伝えることで、読者はそこに自分の求めている情報が書かれているかどうかすぐに認識できます。
また、結論を知ることで「どうして?」という疑問が生まれるため、次の文章も読み進めてくれる可能性が高いです。
日付
日付は、読者や検索エンジンに対して、コンテンツの鮮度をアピールできます。
- 作成日:コンテンツを投稿した日
- 更新日:最後に更新した日
たとえば、最終更新日が2015年と2023年のAIに関する記事があったら、どちらを読みますか?多くの方は、2015年の記事に「情報が古いのでは?」と感じて、2023年の記事を読むでしょう。
このように、日付が古い記事はそれだけで信頼性が低下します。そのため、作成日と更新日の両方、あるいは更新日だけを表示したうえで、定期的に記事を更新しましょう。
画像(alt属性)
画像を載せることで、さまざまなメリットが得られます。
- 記事にメリハリがつく
- 読者がイメージしやすくなる(イラストなど)
- 補足情報になる(図解など)
- オリジナリティにつながる(独自キャラクターなど)
大見出し(H2)の下や、図解で説明したほうがわかりやすい箇所に画像を入れてみましょう。オリジナリティを出すためには、フリー素材よりも自ら作成した画像がおすすめです。
また画像には、alt属性(代替テキスト)を忘れずに設定しましょう。alt属性とは、画像が表示できないときに、代わりに表示される情報のことです。ユーザーの利便性を向上でき、SEOへの効果も期待できます。
引用
主張・結論を書く際には、根拠となる情報を引用すると説得力が増して、ユーザーからの信頼につながります。
とくに、官公庁などの公的機関や、論文などの一次情報を引用することで、コンテンツの権威性や専門性も高められます。
ただし、引用する際は、以下の注意点に気をつけましょう。
- あくまでも補足(引用文をメインにしない)
- 「“”」などを使用して、引用部分を明確に区別する
- 引用元を明記する(URLなど)
- 勝手に手を加えない
- 引用元の情報が正しいかどうか精査する
- 引用元が更新されたら、引用先も更新する
- 引用文をblockquoteタグでマークアップする
あまりにも引用部分が多いと、著作権侵害になってしまうことがあります。多くても全体の1割以下に抑えましょう。
監修者
近年のSEOでは、監修者を記載することが大切だと言われています。具体的には、以下のような内容です。
- 名前
- 所属(会社名など)
- 実績
- 資格
- 顔写真など
たとえば、体調不良について検索したとします。誰が書いたのかわからない個人ブログと、医師の名前が記載された病院のコラムでは、後者を信頼しますよね。
このように監修者の情報は、記事の情報の信ぴょう性をアピールでき、ユーザー獲得につながります。差別化にもつながるので、できる限り監修者の情報は記載しましょう。
また、Googleが重要視している「E-E-A-T」を満たすためにも、監修者を明記することは大切です。とくに近年は「経験」の重要度が高まっており、監修者の経験が記事への高評価につながることがあります。
E-E-A-Tの詳細に関しては、本記事にて後述してますのでそちらをご覧ください。
デザイン
どれだけ上手な文章を書いても、文字が見にくくては読んでもらえません。たとえば画面いっぱいに文字がぎっしりと詰まっていると、読者が目で追うのが難しくなり、離脱してしまいます。
そのためコンテンツ制作では、以下のポイントを中心に、読みやすいデザイン設計を心がけましょう。
- フォント
- 文字サイズ
- テキストの行間
- 文字間
- 太字やマーカーでの装飾
- 適度な改行
デザインは、ターゲットに合わせることが重要です。たとえば中高齢者向けなら、フォントサイズを大きくして見やすくすると親切です。
また、若者向けのポップなWebサイトでは、ゴシック体のようなやわらかいフォントを用いると良いでしょう。
上位表示を狙うためのSEOライティングのコツ
ここからは、さらに上位表示を狙うためのSEOライティングのコツを4つ紹介します。
すでにコンテンツを投稿しているのになかなか結果が出ないという方は、この4つの極意を実践してみましょう。
ターゲットに合った記事を書く
検索上位に入るためには、ターゲットに合った記事を書くことが大切です。以下の内容を参考に、架空のユーザー像である「ペルソナ」を作成してみましょう。
- 年齢
- 性別
- 住所
- 職業
- 収入
- 配偶者と子どもの有無
- 趣味
- 資格(知識レベル)など
たとえばSEOに関する記事の制作において、ペルソナが「SEOを学び始めた大学生」なら、専門用語を使わない初心者向けの記事が求められます。
一方で「制作会社で働くエンジニア」なら、上級者向けの情報が必要であり、適度に専門用語を用いたほうが簡潔に情報を伝えられます。
このようにユーザー像や検索意図を深掘りして、ユーザーが何を知りたいのかを把握したうえで、ライティングに進みましょう。
検索クエリとの関連性を考慮する
検索クエリを分析することで、よりユーザーのニーズにあった記事を制作できます。
- キーワード:制作者が対策したワード(例:「ホームページ 作り方」)
- 検索クエリ:ユーザーが検索窓に入力したワード(例:「HP 作りたい」)
検索クエリは、以下のように分類できます。
- Goクエリ:特定のページに行きたい
- DOクエリ:行動をしたい
- Knowクエリ:知りたい
- Locationクエリ:特定の場所について知りたい(行きたい)
検索クエリを把握するには、Google Search Consoleなどのツールが役立ちます。検索クエリと関連性の高いタイトルやライティングを心がけることで、上位表示されるコンテンツを制作可能です。
検索クエリの種類や分析のやり方は、以下の記事で詳しく解説しています。
E-E-A-Tを意識した記事を書く
Google検索の上位に入るには、E-E-A-Tへの考慮が欠かせません。E-E-A-Tとは、Googleの「検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)」に記載されている、コンテンツを評価する際の指標のことです。
- E:Experience(経験)
- E:Expertise(専門性)
- A:Authoritativeness(権威性)
- T:Trust(信頼性)
以前はE-A-Tとして知られていましたが、2022年のガイドライン更新の際に「Experience(経験)」が追加されました。
とくに「Trust(信頼性)」が最重要とされており、高い専門性・権威性・経験は信頼性の向上にもつながります。
こちらの記事では、E-E-A-Tについてさらに深掘りしています。
独自性のある内容を心がける
同じキーワードを対策している記事は、どうしても内容が似通ってしまいます。そのなかでユーザーに選んでもらうには、独自性がとても重要です。
また、似たコンテンツばかりが検索結果に入ると、ユーザーの利便性が低下します。そのためGoogleも記事のオリジナリティを重要視しており、独自情報のあるページは上位表示される可能性が高いです。
独自性は、以下のような情報を入れることで、高められます。
- 自ら取得したデータ(アンケートなど)
- 自ら得た知識(分析結果など)
- 経験・体験談
- オリジナル画像(写真・イラストなど)
- インタビュー
- 事例・実績紹介など
SEOでは、上位記事を参考にすることも重要です。ただし、コピーコンテンツにならないように、オリジナリティのある記事を作りましょう。
SEOライティングを行うときの注意点
SEOライティングには、絶対にやってはいけないことがあります。サイト全体の評価が低下してしまうため注意しましょう。ここでは、とくに危険な2つの注意点を解説します。
著作権の侵害や盗用をしない
インターネット上のコンテンツにも著作権が発生します。そのため、他人の記事や画像の無断使用は、著作権侵害です。
コピーコンテンツとしてGoogleからペナルティを受けるだけでなく、訴えられてしまうかもしれません。意図的に盗用するのは絶対にやめましょう。
ただし、適切な方法をとることで、一部のコンテンツは掲載できます。
- 著作権者の許可を得る
- 文章は「“”」などを用いて引用する
- 引用する場合は、引用元を明記する
- SNSの埋め込み機能を使う(利用規約を確認)など
また、上位記事を参考にしながらライティングするなかで、無意識のうちにコピーコンテンツを作ってしまうことがあります。
そのため投稿前には、「CopyContentDetector」などのコピペチェックツールなどを使って、問題がないか確認しましょう。
必ず校正・校閲をする
ライティング後は、必ず校正・校閲しましょう。内容はもちろん、キーワードが含まれているかどうかなど、SEOの観点から見直すことも大切です。
- 誤字脱字はないか
- 表記ゆれはないか
- 冗長表現はないか
- 二重表現はないか
- 差別的な表現はないか
- 情報は正しいか
- 一文が長すぎないか
- 句読点は適切か
- トンマナは統一されているかなど
第三者によるチェックを受けることも大切です。とくに医療などの専門性の高い分野は、誤った情報を流すと罪に問われることがあります。弁護士など、インターネットにも詳しい外部の専門家にチェックしてもらうと安心です。
また、コンテンツの公開後も定期的に見直し、古い情報はないか、今のコンプライアンスに反した表現はないかなどを確認しましょう。
SEOライティングをしても評価が上がらないことはある?
実は、ここまでの内容を完璧にこなしてライティングしたとしても、以下のような問題があるとSEOの成果が得られないことがあります。
- Googleのガイドラインに沿っていない
- キーワード選定に問題がある
- 競合と差別化できていない
- サイト単位で負けている(ドメインパワーなど)
- サイトの構造に問題がある
- レスポンシブ(スマートフォン)対応していない
- ページスピードが遅い
なかなか効果が出ない方は、SEOのプロである株式会社ヒトノテにご相談ください。Webサイトの企画・分析・制作・管理をすべてサポートいたします。
まずはお気軽にお問い合わせください。
ユーザーに向き合うことがSEO評価にもつながる
Googleはユーザーの利益を最重要視しているため、ユーザーファーストのライティングをすることで上位表示につながります。
まずはユーザー像や検索意図を深掘りして、記事の方向性を決めましょう。そのうえでSEOライティングのテクニックを用いることで、高品質なコンテンツを作れます。
とはいえ、インターネットには毎日たくさんの記事が投稿されているので、その競合たちに勝って成果を出すのはなかなか難しいです。
専門知識のない方やさらに効果を出したい方は、株式会社ヒトノテにご相談ください。あなたの目的・ゴールに合わせた運営方法を的確にアドバイスいたします。
お問い合わせお待ちしております。
執筆者:ヒトノート編集部
株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。
監修者:坪昌史
株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。
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