検索ニーズに沿ったコンテンツで検索上位に!調べ方と種類を紹介
検索ニーズとは、ユーザーがGoogleなどの検索エンジンである言葉(キーワード)を検索した意図・目的のことです。SEOとの関連性が深く、検索上位に表示されるためには、検索ニーズへの理解が欠かせません。
本記事では、検索ニーズの種類や調べ方をわかりやすく解説します。検索ニーズへの理解を深めることで、ユーザーの行動に応じたコンテンツを作成できるようになり、Webページへの流入やサービスの成約の向上が期待できるでしょう。
この記事の目次
検索ニーズとは?
検索ニーズ(検索意図)とは、ユーザーが特定のキーワードで検索した際に達成したい目的のことで、英語ではintent(インテント:意図)と呼ばれます。
たとえば「ダイエット おすすめ」と検索したユーザーの検索ニーズは、「おすすめのダイエット方法を知りたい」ということ。
このユーザーは、なかなかダイエットの効果が感じられておらず、実際に効果のあるおすすめのダイエット方法が知りたい可能性が高いです。そのため、実体験に基づく効果のあったおすすめのダイエット方法の紹介を入れるとよいでしょう。
ユーザーがこれからダイエットを始める人の可能性もあるので、ダイエットの基本を解説するコンテンツも必要です。
一方で「ダイエット 続かない」と検索したユーザーは、ダイエットに挑戦したけど続かなかった可能性が高く、「継続する方法」を求めています。つまり、「ダイエットしたい」という思いは同じでも、ユーザーが求める情報は検索ニーズによって大きく異なるのです。
SEOに効果的な記事を作成して検索上位に入るには、「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」の2つの検索ニーズを満たすことが重要です。
検索ニーズはSEOで最も重要
SEOで最も重要なことは、ユーザーの検索ニーズを満たしたコンテンツを作ることです。なぜなら検索エンジンは、正確かつ有意義な情報をユーザーにいち早く届けることを目指しているからです。
とくにGoogleは、ユーザーにとって利便性の高い検索エンジンになるために、検索ニーズに合ったコンテンツを上位表示させるシステムを追求しています。SEOに取り組むならば、第一に検索ニーズについて学び、検索ニーズを満たしたコンテンツを作ることが大切です。
検索ニーズは、検索した表面的な理由である「顕在ニーズ」と、それに関連した「潜在ニーズ」の2つに分けられます。
検索上位に入るためには、顕在ニーズを押さえたうえで、潜在ニーズを予測して追加情報を記載することが重要です。ここからは、顕在ニーズと潜在ニーズについて詳しく解説します。
顕在的な検索ニーズとは?
顕在ニーズとは、検索クエリ(ユーザーが検索窓に入力した語句)から直接連想できるニーズです。たとえば「ダイエット おすすめ」という検索クエリでは、「おすすめのダイエット方法が知りたい」という思いが顕在ニーズとなります。「顕在」という文字の通り、検索クエリにはっきりと表れているため、初心者でもわかりやすいでしょう。
顕在ニーズは、コンテンツの核となる部分です。顕在ニーズの認識がズレてしまうと、他の部分の質が高くても上位表示されないので注意しましょう。
潜在的な検索ニーズとは?
潜在ニーズとは、クエリからは直接連想できない根幹にあるニーズのこと。クエリに露出していないため顕在ニーズに比べてわかりにくく、分析や推測が欠かせません。たとえば「ダイエット おすすめ」の検索では、「おすすめのダイエット方法をなぜ知りたいのか」というのが潜在ニーズです。
痩せたい理由を「女性にモテたいから」だと推測した場合、ただ痩せる方法を載せるだけでなく、「女性ウケの良い筋肉の部位」などのモテるための情報も提供する必要があります。
一方で「甘やかしてしまう自分を変えたい!」だと推測した場合、「なぜ太ってしまったのか」「太りやすい人の特徴3選」などの今の問題点を指摘する情報が必要です。
また、「顕在ニーズの次に何を知りたいのか」という視点も大切です。たとえば「おすすめのダイエット方法」という顕在ニーズに対して「トレーニング方法」を提供した場合、ユーザーは運動を始めようと検討し始めます。そして、ジムやプロテインなどを調べるでしょう。
このようなユーザーの気持ちを先回りして情報を記事に掲載しておくことで、ユーザーの満足度が高まります。
このように潜在ニーズは、ユーザー目線での分析・推測が大切です。ただし、潜在ニーズに対する情報が多すぎて、顕在ニーズの情報が埋もれないように注意しましょう。
あなたの検索ニーズ
ここまでの説明を踏まえ、あなたが「検索ニーズ」と検索してこの記事にたどり着いた場合の検索ニーズを解説します。
まず顕在ニーズは、「検索ニーズとは何か知りたい」という悩みでしょう。そのためこの記事では、冒頭に「検索ニーズとは」という見出しで紹介しました。
さらに、検索ニーズの意味を知りたいと考えているあなたは、サイト運営に携わっている方だと推測可能です。そのため潜在ニーズとしては、「検索ニーズを満たすコンテンツを作りたい」「SEOで流入や売り上げを伸ばしたい」というものが挙げられます。
そのような潜在ニーズを満たすために、ここからは検索ニーズを満たすコンテンツの作り方を具体的に解説していきます。SEOで流入や売り上げを伸ばしたいと考えている方は、参考にしてみてください
検索ニーズの4種類
検索クエリは、検索ニーズによって大きく4種類に分けられます。クエリとは、検索ボックスに入力した単語や単語の組み合わせのことです。一般的に「ダイエット 方法」のようにサイト運営者が狙ったものをキーワードと呼び、「ダイエットのやり方」のように実際にユーザーが入力したものをクエリと呼んで使い分けられています。
以下が検索ニーズによって分けられる検索クエリ4種類です。
- Knowクエリ
- Doクエリ
- Goクエリ
- Buyクエリ
4種類のクエリにおいて、それぞれの検索ニーズを意識してコンテンツを制作することで、ユーザーの悩みの解決につながり、上位表示が期待できます。検索上位にはユーザーのニーズに沿ったコンテンツが選ばれるので、必ず押さえておきましょう。ここからは4種類のクエリについて具体的に解説します。
Knowクエリ
「Knowクエリ」とは、ユーザーの「知りたい」「情報がほしい」という検索ニーズのある検索クエリのことです。たとえばダイエットの方法を調べる際に「ダイエット 種類」と検索した場合、以下のような結果が表示されます。
検索上位には、ダイエットの種類をまとめたサイトが表示されており、「知りたい」というニーズを満たすコンテンツが評価されていることがわかります。
また、ダイエットの種類を知りたいユーザーは、これからダイエットを始める可能性が高いです。そのためダイエット初心者に向けた基礎知識が求められます。
このように、Knowクエリだと判断した場合は、「知りたい」という欲求を満たせる情報を掲載するように心がけましょう。
Doクエリ
「Doクエリ」とは、ユーザーの「やりたい」という検索ニーズのある検索クエリのことです。たとえば、「ダイエット 始め方」というDoクエリでは、以下のような検索結果が表示されます。
Knowクエリの「ダイエット 種類」と検索したユーザーは、まだダイエットをするか迷っているのに対し、「ダイエット 始め方」と検索したユーザーはダイエットを決意している可能性が高いです。そのため、「ダイエットで最初にやるべきこと」「スケジュールの立て方」などの具体的かつ実践的な情報が求められます。
Doクエリで検索したユーザーは、行動を起こす直前である可能性が高いので、サービスの成約につながりやすいです。スムーズに行動へ移せるように、「やりたい」というニーズを満たすコンテンツを作成しましょう。
Goクエリ
「Goクエリ」とは、ユーザーの「行きたい」という検索ニーズのある検索クエリのことです。たとえば、神保町のジムに通いたいと思っているユーザーによる「神保町 トレーニングジム」は、Goクエリに含まれます。
検索結果には、神保町周辺のジムの情報やおすすめ店舗について掲載しているサイトが表示されます。
地域を絞った検索は、その地域に合った情報でないと掲載される可能性は低いです。反対にいえば、他の地域の店舗ホームページなどは上位に入れないので、地域に合うコンテンツであれば比較的上位表示されやすいです。とくに周辺店舗や該当記事が少ない地域は、穴場となるので対策しておきましょう。
またユーザーは、前向きに検討している近隣住民である可能性が高いので、お問い合わせにつながりやすいです。お問い合わせ方法なども掲載しておきましょう。
Buyクエリ
「Buyクエリ」とは、商品やサービスを「買いたい」「買うために情報が知りたい」という検索ニーズのある検索クエリのことです。ダイエットを例に挙げるなら、「プロテイン おすすめ」「トレーニングジム おすすめ」「商品 口コミ」などがBuyクエリに含まれます。
KnowクエリやDoクエリのユーザーは、情報を知りたいと思っているだけで、お金を使うことにはまだ踏み切れていません。一方でBuyクエリのユーザーは、ある程度のお金を使うことを前提に調べています。そのため成約につながりやすいという特徴があります。
自社の商品やサービスがある場合は、購入方法を明確にしておきましょう。記事から購入ページへの遷移方法が複雑だと、購入意欲の高いユーザーの損失につながります。
検索ニーズの調べ方
コンテンツを上位表示させるには、顕在的・潜在的な検索ニーズを満たすことが大切です。検索ニーズを満たす記事は、ユーザーと検索エンジンの両方に評価されやすく、サイトへの流入やサービスの成約の増加につながります。
しかしサイト運営初心者は、検索ニーズはどのようにリサーチすれば良いのかわからない方が多いでしょう。
そのためここからは、検索ニーズを調べる4つの方法を具体的に解説します。1つずつ実践しながら、自分に合う方法を見つけていきましょう。
上位表示されているコンテンツを確認する
検索ニーズは、上位表示されているコンテンツから読み取れます。なぜなら、Googleは検索ニーズに合うコンテンツを上位に表示しているからです。上位のコンテンツに共通して「どのような情報が掲載されているのか」「なぜ上位に入っているのか」を分析してみましょう。
たとえば「ダイエット おすすめ」では、タイトルに「簡単にできるダイエット」「おすすめの食べ物」「健康的なダイエット」などを含むコンテンツが上位表示されています。タイトルは軸となる内容を表すものなので、それらが顕在ニーズだとが読み取れます。
またメタディスクリプションは、Googleが検索ニーズに沿った内容を抽出している可能性があり、簡単に検索ニーズを確認可能です。
さらに深くニーズを分析する場合は、見出し抽出ツールなどを用いてコンテンツの構成を確認しましょう。複数の上位記事が掲載している情報などに着目することで、検索ニーズが見えてきます。
サジェストキーワードを確認する
サジェストキーワードには、検索ニーズが詰まっています。なぜならサジェストキーワードは、これまでのユーザーが次に検索したり、似たユーザーが検索したりしたキーワードだからです。検索クエリとの親和性の高いキーワードだけが表示されるので、検索ニーズの分析に大いに役立ちます。
たとえば検索ボックスに「ダイエット おすすめ」と入力すると、以下のように表示されます。
サジェストキーワードを関連付けていくと、「コンビニで買える食べ物」「確実に効果の出る運動」などのニーズが推測可能です。ただし、すべてサジェストキーワードを活用すると情報過多になる可能性があるため、ユーザーに合わせた情報を取捨選択することを心がけましょう。
関連キーワードを確認する
検索結果の最下部に表示される関連キーワードは、サジェストキーワードと同様に検索ニーズを読み取れます。たとえば「ダイエット 始め方」では、以下の関連キーワードが表示されます。
「ダイエット 初日にすること」のようなキーワードからは、「最初にすることを具体的に教えてほしい」という検索ニーズが読み取れます。「運動を始める」などの漠然とした情報よりも「初日は今の体重を測って、目標体重を決める」のような具体的な情報を掲載すると良いでしょう。
関連キーワードは、「太りすぎて痩せ方がわからない」のように、元のクエリとはまったく異なる単語を含むキーワードも表示されます。そのため、クエリから読み取りにくい潜在ニーズまで読み取れます。
検索エンジン以外の情報を参考にする
より深くニーズを分析するには、検索エンジン以外に目を向けることも大切です。なぜなら検索結果は、人間の思考を100%理解できるわけではない機械(クローラー)が介入しているからです。人間の現実的な悩みや考えを知るためには、Twitter・YouTubeなどの人間の手で更新されている情報を見ると良いでしょう。
とくにFAQサイトは、検索エンジンで解決できなかったことを質問している人が多く、検索結果からは読み取れない悩みまで確認できます。
また、TwitterやInstagramなどのSNSにもサジェストキーワード同様の機能があります。ニーズ分析に行き詰まったら、Google以外の情報も参考にするのがおすすめです。
検索ニーズ以外にSEOで重要なこと
SEOでは、検索ニーズを満たすことが最重要です。しかし、コンテンツの企画や文章の読みやすさ、クリエイティブな思考などの要素も欠かせません。
たとえ検索エンジンに評価されるコンテンツを作れても、「面白くない」「読みにくい」「ためにならない」などの印象があるとユーザーが離脱してしまいます。そのためサイト運営では、ユーザーを獲得する施策と逃さずに顧客(ファン)にする施策の両方に取り組みましょう。
またSEOは、さまざまな内部対策・外部対策を行うための知識や技術が必要です。
効率的に運営したい方や知識がなくて困っている方は、株式会社ヒトノテにご相談ください。コンテンツ制作支援からSEOコンサルティングまで、トータルサポートいたします。
まとめ
検索ニーズとは、ユーザーが検索した目的・意図のことです。クエリから読み取れる「顕在ニーズ」と推測が必要な「潜在ニーズ」があり、検索上位に入るためには両方の分析が必要になります。
検索ニーズは、上位記事やサジェストキーワードなどから読み取れます。さらに深く読み取るためには、検索エンジン以外のTwitterやYouTubeなどの情報を活用しましょう。
株式会社ヒトノテは、検索ニーズを読み取った施策を提案可能です。サイト運営でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。
執筆者:鈴木理沙
株式会社ヒトノテのSEOコンサルタント。人材系の企業にて、SEO改善とコンテンツマーケティングを担当。CVR改善やオウンドメディア運営、コンテンツ制作による認知拡大・ブランディングを経験。気持ちのよいコミュニケーションや痒い所に手が届くような提案を心がけています。
監修者:坪昌史
株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。
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