コンテンツストラテジーとは?ストラテジーの必要性や考え方を解説!
コンテンツストラテジーとは、コンテンツの作成を通じて、どのように目標を達成するのかを戦略的に考える手法です。コンテンツを提供することの目的や対象者、伝えたいメッセージ、提供場所やタイミング、制作方法など、様々な要素を考慮して計画を立てる必要があります。
しかし、そうは言っても、漠然と理解はできても具体的な手法はわからないといった方は多いのではないでしょうか?
本記事では、コンテンツストラテジーの基礎から応用までを詳しく解説します。コンテンツマーケティングとの違いや具体的な戦略の策定方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
コンテンツストラテジーとは?
コンテンツストラテジーは、達成したいゴールから逆算してコンテンツを作成し、作成したコンテンツを通してどのようにゴールを達成するのか戦略的に考えることを意味します。コンテンツは、作って公開すること自体が目的ではないのです。
ちょっとイメージがしにくいので、コンテンツと、コンテンツストラテジーの関係性を料理で表してみましょう。料理に使うそれぞれの材料がコンテンツで、ストラテジーはそれらを調理するために必要なレシピとなります。
コンテンツストラテジーとコンテンツマーケティングは明確に異なる
コンテンツマーケティングは、マーケティング手法の一種であり、公開されたコンテンツをとおしてターゲットユーザーにエンゲージメントをつくり出します。また、リーチ数に注目することも多く、いかにコンテンツを多くの人に届けるかを念頭に置いて考える必要があります。
そのため、コンテンツマーケティングは、あくまでコンテンツストラテジーの中に含まれる一部の要素であり、コンテンツストラテジーとは明確に異なります。
仮に「新しく和牛ハンバーガーショップを作る」という目的がある場合、コンテンツストラテジーは、この目的を達成させるためにどのようなコンテンツを作成するのか、どのようなコンテンツマーケティングを実行していくのかを考えていくことになります。
そして、実行していくコンテンツマーケティングでは、コンテンツをとおして認知度を高めたり、ファンを作ったりする方法を検討します。そのため、「インスタグラムで拡散されやすいようにする」「路上で試食活動を行う」といった認知拡大とエンゲージメントを高めることにフォーカスすることになります。
そんなコンテンツストラテジーを考えるには、5W1Hで理由づけをしていくことが重要です。
コンテンツストラテジーの考え方 – 5W1Hを用いる
コンテンツストラテジーの策定は範囲が広く、要素を5W1Hに分解して考える必要があります。
ほとんどの場合は、以下で紹介する順番にコンテンツストラテジーの戦略を策定していくことが想定されますので、一つひとつの要素で考えるべきポイントを確認しましょう。
Why:なぜコンテンツを提供するのか
コンテンツストラテジーにおける目的はさまざまです。
「認知拡大」「インフルエンサーの拡散によるイメージ定着」など、宣伝を目的とするものや、「商品の購入」「見込み客の獲得」などの直接売り上げにつなげることを目的とするものでは戦略は異なるため、まずはコンテンツを提供する目的を明確に設定しましょう。
Who:どんなターゲットに届けるコンテンツなのか
「誰が見る想定で作成するコンテンツなのか」を考えることは重要です。ここが間違っていると「届けるチャネル」「届ける方法」など他の5W1Hへも大きく影響してしまいます。
例えば、「20代の女性」と「60代の男性」のターゲットでは、普段の情報の仕入れ先や行動パターンが全く異なるため、ターゲットの選定も施策を行う前に確定させるようにしましょう。
What:何を伝えたいコンテンツなのか
「ブランディング」にも繋がる部分がこのWhatです。
「SEOに強い印象を与える」「WEBコンサルの実績が豊富であることを伝える」など、コンテンツが伝えたいメッセージは多岐に渡ります。
企業の社会的なイメージを最終的にどこに着地させ、どのポジションを取るのか、経営の根本に関わる部分です。
Where:どこでコンテンツを届けるのか
WEBを通じてコンテンツを届ける場合、「SNSで拡散を狙う」「LPのアクセスを集める」「特定のスマホアプリと提携しユーザーを狙う」などさまざまな「場所」があります。
プラットフォームが異なれば属しているユーザーも大きく異なるため、どこでコンテンツを届けるのかも考慮しなければなりません。
When:どのタイミングでコンテンツを届けるのか
どのタイミングで届けるかは、長期でみると「1年間のどこで届けるのか」ということになりますが、短期では「1日のどの時間に届けるのか」を考える必要があります。
また、タイミングを考える他の要因としては、「競合とコンテンツ公開の時期をずらす」「新しい映画の公開で流行りそうなサービスを先読みしてコンテンツを敷いておく」などの外的要因もタイミングを考える際のポイントとなります。
How:どうやってコンテンツを作成するのか
実現したい理想のコンテンツと、現実的な費用のバランスを考えるのがこのHowです。
WEBコンテンツの作成と一言でいっても、写真の撮影や加工、動画の撮影や編集、文章作成と検収など、一つのWEBコンテンツを作成するまでに行うべきことはたくさんあります。
この過程において、何を内製し何を外注するのかを考えるのがこのHowでしょう。
ヒトノテのコンテンツストラテジーとは
ここでは、実際に弊社で実施しているコンテンツストラテジーをご紹介します。
SEO
どんなにいいコンテンツを作成しても、検索結果で上位に表示されなければユーザーの目に届くことはありません。
ヒトノテでは、「検索結果でしっかり上位に表示できる」かつ「ユーザーが知りたい内容がしっかり盛り込まれている」の両方を、バランスよく記事に落とし込んだコンテンツの作成を行っています。
コンテンツの分析・改善
コンテンツはリリースして終わりではありません。
公開してすぐに上位表示を実現させることは難しく、むしろリリースした後の分析・改善が重要だと考えています。リリース後の順位推移や、狙った通りのキーワードで評価されているかなど分析し、必要に応じて改善(リライトなど)を行います。
記事のストーリー
ただ情報を伝えるだけでは、一方的でユーザーには届きにくいものとなってしまいます。ストーリーを意識したコンテンツにすることで、ユーザーの記憶に残るような内容になるよう、意識しています。
まとめ
コンテンツストラテジーを策定するにあたり必要になる知識は、コンテンツマーケティングに関する知識だけではありません。WEBマーケティング全般の領域にまで及ぶため、幅広い知識が必要になります。
それだけではなく、上述の5W1Hを実現するためには、社内でヒアリングを行い、他部署との連携が必要になるケースもあります。そのため、非常に多くの工数がかかることが予想されます。
自社でコンテンツストラテジーを策定することもできますが、コンテンツストラテジーを策定するところからプロに依頼するのも一つの選択肢です。
監修者:坪昌史
株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。
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