簡単!ページ遷移を見るならナビゲーションサマリーがおすすめ
Googleアナリティクスのナビゲーションサマリーは、管理するサイトで、ユーザーがどのようなページを回遊、遷移したのかを計測・分析できる機能の一つです。
これを活用することで回遊率の向上や、訪問ユーザーがコンバージョンまでスムーズに到達できるような導線のテコ入れなどが実現でき、CVRの改善につなげることができます。
CVR 改善に課題を抱えている担当者の方は必見の情報です。
最新バージョンのGoogleアナリティクス4(GA4)に関する記事はこちらをご覧ください。
・GA4(Googleアナリティクス4)とは?UAとの違いを徹底解説!
・GA4の設定方法について解説!導入方法からイベント設定まで紹介します
この記事の目次
ナビゲーションサマリーを活用したサイトの回遊分析はCVR改善に繋がる
アナリティクスのナビゲーションサマリーを利用すれば、CVR改善に役立つ情報が得られます。
その理由は、サイト上でユーザーの行動をチェックでき、どこで離脱しているのか、ページ遷移に問題がないかなどが把握できるからです。
例えば通販サイトでは、カート画面や、商品詳細ページなど、決済に至る直前でキーとなるページを設けているケースがほとんどです。こうしたページにいかに到達してもらい、そしてこのページを通過した後に決済ページに流れてもらえるかが、売り上げを左右する要素となります。
分析の結果、このようにキーとなるページへの到達率が芳しくなければ、その前の導線に問題があるかもしれません。
キーとなるページから決済ページへの誘導率が悪いのであれば、そのページにおける改善点を見つけ出す必要があるでしょう。
ナビゲーションサマリーを活用によることによって、ページ間の遷移率を可視化することができます。
ナビゲーションサマリーでページ遷移を確認する方法
ではナビゲーションサマリーでページ遷移を確認する方法を見ていきましょう。
Googleアナリティクスにログイン
<左メニュー>
行動>サイトコンテンツ>すべてのページ を選択
ページ一覧が表示され、ページビュー数や訪問開始数、離脱率などのデータが出てきます。ページがない場合は検索しましょう。
ページ遷移を調べたいURLを選択
つぎにページ遷移の詳細を閲覧したい「ページ」をクリック。
ナビゲーションサマリーのリンクを選択
ページが表示されたら、上部にある「ナビゲーションサマリー」をクリックします。
すると、起点となるページ(ナビゲーションサマリーで調べているページ)に来る前にユーザーが表示していたページのPV数が左側に、起点ページのあとに遷移したページのPV数が右側に表示されます。
ナビゲーションサマリーの見方
ではナビゲーションサマリーに表示されている情報を説明します。
①閲覧開始数
閲覧開始数は、起点となるページを入り口として閲覧された割合が表示されます。ユーザーが広告や検索エンジンなどから直接起点ページに入ってきた場合に、この閲覧開始数にカウントされます。
②前のページ
起点ページの前に訪れていたページの閲覧回数の割合です。起点ページに入り口として訪れた回数以外がここにカウントされます。
③離脱数
起点ページから離脱した割合です。起点ページを最後にこのサイトを離れた場合は、ここにカントされます。
④次のページ
起点ページから次のページに遷移した割合です。
⑤次のページ遷移、ページビュー数
起点ページから遷移した次のページのURLが「次のページ遷移」、そのページビュー数が「ページビュー数」として表示されます。
「ページビュー数(%)」は「各ページへの遷移数」÷「次のページ遷移数の総数」の計算式で次のページ遷移のうち、該当のページがどれくらいの割合を占めているかを表したものになります。
割合が大きいページほど、多くのユーザーが起点ページを経由して、そのページに到達しているということになります。
左側にある「前のページ遷移」についても同様の見方になります。
ナビゲーションサマリーの結果をサイト改善に繋げる方法
このナビゲーションサマリーの分析結果をどのようにサイト改善に繋げて行くかが、もっとも肝心です。ここでは、いくつかのシーンに分けてナビゲーションサマリーを活用したサイト改善の方法をご紹介します。
1.広告用のランディングページを改善したい場合
広告用のランディングページを起点に、ナビゲーションサマリーで分析を掛け、次のページ遷移率が高いのはどこなのか確認をしてみましょう。LPの後に本来は、カートや問い合わせページに遷移をしてほしいのに、意図せずTOPページやヘルプページなど関係のないページへ遷移をしている場合があります。
このような場合は、意図せず遷移してしまっている導線を思い切って削除するか、目立たない表示に改善すると、ユーザーが迷わずにカートページなどへ遷移してくれる可能性が上がります。
ランディングページに関する記事はこちら!
・LPOとは?基礎からツールまで一挙紹介!
2.サイト全体の導線を最適化したい場合
サイト改善を考えているが、どこがポイントなのか分からないという方におすすめの方法をご紹介します。「コンバージョン貢献度が高いページ」をナビゲーションサマリーで探し当て、サイト全体でそのページへの誘導を高めるというやり方です。例えば、コーポレートサイトの主なコンバージョンポイントである「問い合わせページ」の前画面をナビゲーションサマリーで分析し、どのようなページから遷移しているのかを確認します。例えば、そこで遷移数が多いページが「社員紹介ページ」だとすれば、これが「コンバージョン貢献度の高いページ」となります。このデータをもとに、サイトの中で社員紹介ページへの導線を強化していけばCVRが上昇する可能性が高くなります。コンバージョンページの前ページ、その前ページが何なのかを探ることはCVR改善の大きなヒントになります。
3.TOPページの改善をしたい場合
TOPページを改修・リニューアルしたいという方にもナビゲーションサマリーを利用して分析することをおすすめします。まず、TOPページの次の画面をナビゲーションサマリーで見てみると、画面の下部にリンクがあるのにも関わらず、他ページと比較して遷移率が高いページがないでしょうか?
もし、あればそのページへのリンクをユーザーがわざわざ探して押している可能性が高いです。逆に、そのページの情報が必要だけどリンクを探すモチベーションがないユーザーは「このサイトには求めている情報がない」という判断をして、離脱をしている可能性もあります。このような場合は該当のリンクをページの上部へ設置したり、キャプションを付けて見やすくするなどの改善が有効でしょう。
「ユーザーがよく通っている導線」と現状TOPページUIのギャップを探すことで改善に繋がることもあります。
まとめ
ここまでページ遷移の閲覧に際して、ナビゲーションサマリーの閲覧方法と活用の仕方をご紹介しました。
CVRの改善に課題を抱えている方はぜひ一度確認し、そのデータをもとに改善案を検討してみてください。
関連記事はこちら!
・CVR改善ってどうやるの?具体的な事例と10個の施策をご紹介
・CVRとは?CVR(コンバージョン率)計算式と求め方を分かりやすく解説
・Google アナリティクスの使い方・見方をマスターしよう!
・サーチコンソールの検索クエリごとの「掲載順位」とは?検索アナリティクスを活用しよう
・Google アナリティクスのセカンダリディメンションとは?分析での活用方法もご紹介
執筆者:ヒトノート編集部
株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。
監修者:坪昌史
株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。
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