サイトのカテゴリを見直そう!SEOに効果的なカテゴリ分けのポイントをご紹介
WEBサイトを作成、または運営をしている時に、カテゴリを意識したことはあるでしょうか?実は、サイトのコンテンツをカテゴリ別に分けて整理することは、SEOにおいて重要です。
では、一体どのようにカテゴリ分けをしたらいいのでしょうか?今回は、カテゴリ分けが重要な理由と合わせて、カテゴリ分けのポイントをご紹介します。
この記事の目次
サイトのカテゴリ分けがSEOにおいて重要な理由
GoogleがWEBサイトの良し悪しを決める基準のひとつとして、ユーザーにとってわかりやすいサイトかどうか、という点があります。わかりやすいサイトというだけでは曖昧ですが、その中にはサイト階層がわかりやすくシンプルな階層になっているか、という点が含まれます。
ユーザーにとってわかりやすいサイトは、Googleのクローラーにとってもわかりやすいサイトです。そのため、サイトのコンテンツを適切なカテゴリに分けて整理することで、ユーザーだけでなく、クローラーにとってもコンテンツが見つけやすい良いサイトになります。使い勝手が良いサイトはもちろん評価が高くなるため、サイトのカテゴリ分けはSEOにおいても重要な作業といえます。
クローラーとは?以下の記事で解説しています。
良いカテゴリ分けとは?サイトのカテゴリを整理する際のチェックポイント
ユーザーにとってもSEOにとってもカテゴリ分けが重要な点はお伝えしましたが、いざカテゴリ分けをしようと思っても手順がわからない、という方もいるでしょう。
どのような分け方が良いカテゴリ分けになるのか、サイト内の整理を行う際にチェックしてもらいたいポイントごとに説明をしていきます。
カテゴリ名はユーザーにとって分かりやすいか
サイトのコンテンツを分類した時に、その分類は何を基準にしたのかわかりやすくしておく必要があります。
例えば、洋服ブランドのECサイトを立ち上げたと想定をして考えてみましょう。ブランドの商品は洋服からバッグ、アクセサリーなどの小物までたくさんあるため、アイテムごとにカテゴリを作ってわけました。
その時に、洋服はメインで売り出したいアイテムだと考えてカテゴリ名を「メイン」、バッグやアクセサリーはサブとして売り出したいので、カテゴリ名を「サブ1」「サブ2」としました。
これでは、実際にユーザーがECサイトに訪れた時、半袖のシャツが欲しいと思っているのに、どのカテゴリを見たらシャツが見られるのか全く伝わらないのではないでしょうか?
このように、意味のない名前や、自分にしかわからない名前などをつけてしまうと、ユーザーは中身を理解することができません。カテゴリに名前をつける時は、「洋服」「バッグ」「アクセサリー」等、誰が見ても分かるような名前をつけることが大切です。
カテゴリ名の検索ニーズがあるか
誰が見ても分かるようなカテゴリ名というのは、その名前を多くの人が知っていて、かつ内容が想像できるような名前である必要があります。
上記で出した例であれば、「洋服」「バッグ」「アクセサリー」ですが、ざっくりとまとめられすぎており、具体的な商品までは想像ができません。より具体的に内容が想像できるカテゴリ名にするために、ユーザーはどのような言葉なら理解をしてくれるのか、ある程度想定をして決める必要があります。
例えば、「洋服」をより具体的に表現するためには、どんな洋服なのか明確にします。「ブランドオリジナルアウター」や、「トップス類」など、ユーザーが求めているものがそこにあるかどうかが、ひと目でわかるカテゴリ名をつけることが大切です。
実際に競合他社がどのようなカテゴリ名を使っているのか調査をしてみてもいいでしょう。その中から、ユーザーに馴染みのありそうな言葉を選ぶと具体的なカテゴリ名にしやすくなります。
カテゴリの数は多すぎ/少なすぎないか
わかりやすく分けたいからといって、細かすぎるカテゴリや、大まかすぎるカテゴリはユーザーに上手く伝わらない場合があります。
例えば、先程の「洋服」カテゴリを具体的に分類しようとして、さらにカテゴリを「大人の男性」「大人の女性」「男の子」「女の子」に分けます。もっと具体的に、「大人の男性」の中でも年代別に分けて、と細かくしていくと、実際の商品にたどり着くまでが長くなってしまい、ユーザーは諦めてしまうかもしれません。
逆に、「洋服」の中に、男性用、女性用、子ども用の上着からインナーまで何も分類しないまままとめてしまうと、ユーザーは自分が着たい1着を探すのに苦労してしまいます。カテゴリを作成する時は、適切な数のカテゴリを意識して作成しましょう。
階層構造は適切か
サイト内のコンテンツをカテゴリで分類するということは、サイトのコンテンツが階層構造になっていくということです。階層構造というのは、大きなものから小さなものへ枝分かれをしながら広がっていく構造を言います。
例えば、「服>女性用>スカート>ミニ丈」という階層は大きなテーマからより詳細になっているため自然に感じられます。では、「服>ミニ丈>スカート>女性用」という階層はどうでしょうか?
確かに、服の中にミニ丈のスカートが入っているのはおかしくはありませんが、その下にスカートが来てしまうため小さなテーマから大きなテーマに戻ってしまっています。カテゴリで階層を作っていく時は、より自然に感じられる階層構造を作るようにしましょう。
コンテンツのテーマとカテゴリは一致しているか
コンテンツを分類する上で最も気をつけたいことは、カテゴリとコンテンツのテーマが一致しているかどうかです。そもそも、テーマが一致していなければカテゴリ分けをする意味がありません。
ユーザーは夏服を探しに来ているのに、夏服のカテゴリに入ってみれば冬や秋に着る服ばかりが並んでいては、ユーザーはこのサイトでは服は探せないな、と思ってしまうかもしれません。 そのカテゴリに入っているコンテンツは、カテゴリと同じテーマなのかどうか、しっかりと考えてからカテゴリ分類をしていきましょう。
SEO効果を高めるために行いたいこと
サイトのコンテンツをどのようにカテゴリへ分けるか、ポイントごとに説明をしてきました。
実は、カテゴリ分けの際にもう少しだけ意識をすると、わかりやすいサイトになるだけでなく、SEOの効果も高まるポイントがあります。カテゴリ分けを行う際は、上記で説明したポイントだけでなく、よりSEOを考慮したカテゴリ作成を行ってみましょう。
カテゴリトップページの作成
カテゴリを作成する時、トップページの次にくるカテゴリトップはとても重要です。ユーザーがどのようにサイト内を動くのか、またどのようなキーワードで検索してやってくるのかを意識することで、カテゴリの中でトップといえるカテゴリトップページの作成方法は変わってきます。
例えば、美味しいランチを提供しているお店を紹介するサイトを立ち上げたとして、カテゴリに「和食」「中華」「イタリアン」「フレンチ」…といったジャンルを設けたとします。
もちろん、ランチという大きなカテゴリから細かいジャンルに分かれているため自然ですが、ユーザーは「自分の住んでいる地域のランチ」が知りたいとしたらどうでしょうか。
その場合、ジャンルの上に地域別のカテゴリトップを追加すると、ユーザーが検索をした時に見つけてやすくなるかもしれません。
「大阪 おすすめ ランチ」「東京 おすすめ ランチ」といったキーワードで流入を狙うことも可能です。 このように、カテゴリトップページは集客や検索キーワードを意識しながら作ることで、SEOの効果が期待できる階層構造を作成できます。
パンくずリストの設置
カテゴリで階層構造を作り、コンテンツが綺麗に分類できても、ユーザーは必ずトップページからやってきて、階層を細かく見ていってくれるとは限りません。
いきなり最下層のコンテンツへ飛んできて、他の記事も見てみたい、と思ってくれるかもしれません。そんな時に役立つのが、パンくずリストです。
パンくずリストとは、今見ているページがどのような構造の中で、どの位置にあるのかがひと目で分かるリンクの行を指します。一般的にはサイトの上部に設置し、トップページから右に向かって階層を深く並べて、それぞれにリンクをつないでいきます。
パンくずリストを設置しておくことで、ユーザーは今見ているページの前のカテゴリがすぐわかり、ページの移動もかんたんにできます。もちろんこれはユーザーだけでなく、クローラーにとっても同じです。
内部リンクを設置するため、どのページからクローラーが訪問しても、サイトの巡回がしやすくなります。コンテンツをカテゴリで分類した際は、適切なパンくずリストを設置して内部リンクをつないでおきましょう。
内部リンクの最適化
パンくずリストで少し触れましたが、内部リンクを設置することで、ユーザーはもちろん、クローラーのサイト内巡回の手助けにもなります。求めているページへすぐに移動できるのが内部リンクの利点ですが、この内部リンクを少し見直すだけで、SEO効果を高めることが可能です。
階層ごとに相互的なリンクを設置
カテゴリ分けをして階層構造を作ると、重要なページが構造の中でも下の方に配置されることがあります。他にも、最初に流入をしたページが階層末端のページであるなんてことも考えられます。
そんな時に、どの階層からでもスムーズにページ移動ができる内部リンクの設置を考える必要があります。上の方のカテゴリには下層の好きなカテゴリへ飛べるような一覧を作る、逆に下の方のカテゴリには上のカテゴリへ戻るリンクなどをつけてもいいかもしれません。
サイト全体の移動がしやすくなるリンクを設置
例えばグローバルメニューを使い、カテゴリトップページ同士を自由に移動できるようにすると、サイト全体の移動もしやすくなります。 グローバルメニューだけでなく、サイドカラムやフッター、カテゴリトップページに直接カテゴリの一覧を設置し、自由に行き来ができる形もよいでしょう。
関連のあるページ同士のリンク
カテゴリが同じでも違っていても、必ず共通する話題が出てくるコンテンツは存在します。そのような場合、関連性のある記事にリンクをつなぐことで、ユーザーやGoogleのコンテンツ理解がより深まります。
ただし、その際気を付けたいのは、リンクする際のアンカーテキストと、リンク先の選び方です。リンク部分に表示されるテキストをアンカーテキストと呼びますが、よく見かけるテキストは「~についてはこちら」といった抽象的なものです。
それでは、リンク先のページにどのような内容が書かれているか、リンクだけでは判断ができません。そこで、アンカーテキストにはリンク先のページ内容がわかるような簡潔なテキストを記載するようにしましょう。
例えば、「~については【大阪梅田のおすすめディナー10選】も参考に」のように、内容を予告する形のリンクであれば、Googleもリンク先のコンテンツが何なのか、理解しやすくなります。
また、内容が似ているからといってどこでもリンクをすればいい、というわけではありません。サイトの中でもユーザーを特に誘導したいページへリンクを集中させることで、特定のページ評価も高めやすくなります。
アンカーテキストについては、こちらの記事で解説しています。
まとめ
サイト内コンテンツをカテゴリごとに分類し、階層構造を作り上げることで、より使いやすい、ユーザーに好かれるサイトを作ることができます。
カテゴリ作成のポイントをおさらいしてみましょう。
・分かりやすいニーズのあるカテゴリ名
・適切な数のカテゴリ数
・自然でシンプルな階層構造
・カテゴリとコンテンツのテーマの一致
さらに、下記のポイントもあわせて注意をすると、カテゴリ分けしたサイトのSEO効果により期待がもてます。
・検索ワードを意識したカテゴリトップの作成
・適切なパンくずリストの設置
・最適な内部リンクの構築
サイト作りを行う際、もしくは現在のサイトの見直しを行う際は、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:ヒトノート編集部
株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。
監修者:坪昌史
株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。
おすすめの関連記事
─ 記事カテゴリから探す ─
元リクルートのSEO責任者へ無料相談
人気記事ランキング
-
2024.05.30
キーワードマーケティングのやり方とは?SEOの効果が見込める手順を徹底解説
-
2024.05.27
SEOにおけるURL設計のベストプラクティス
-
2024.04.25
ページネーションのSEOにおけるベストプラクティス
-
2024.04.22
E-E-A-Tとは?Googleが評価するコンテンツの基準や対策を解説
-
2021.12.06
レスポンシブデザインの最適ブレイクポイントとは?メディアクエリの書き方も解説
-
2021.07.09
Webコンテンツにおける正しい引用の書き方をマスターしよう!
-
2021.12.22
【徹底比較】さくらのクラウドとAWSの特徴・機能・料金の違いを解説
-
2022.02.21
「note」のユーザー数や年齢層を徹底分析!【2022年版】
-
2022.07.05
WordPressで301リダイレクトを設定する方法とは?初心者でも可能