SEO 公開日: 2026.04.30

Google March 2026コアアップデートを徹底解説|何が変わり、どう対応すべきか

Google March 2026 コアアップデート解説

2026年3月27日〜4月8日にかけて、Googleは大規模なコアアルゴリズムアップデート「March 2026 Core Update」を実施しました。展開期間はわずか12日間。過去5回のコアアップデートの中で2番目に高い検索順位の変動が観測され、多くのサイトが大きな影響を受けています。

本記事では、今回のアップデートの概要と影響の傾向、そしてWEBコンサルティングの現場から見た実践的な対応策を、ヒトノテの見解とともに解説します。「順位が急に下がった」「自社サイトへの影響が気になる」という方は、ぜひ最後までお読みください。

March 2026コアアップデートの概要

タイムラインと展開期間

今回のアップデートは、スパムアップデートとコアアップデートが立て続けに実施されたことが特徴です。時系列を整理すると、以下の通りです。

日程内容備考
3月24日〜25日March 2026 Spam Update約20時間で完了
3月27日March 2026 Core Update 開始スパムアップデート完了の2日後
4月8日March 2026 Core Update 完了展開期間12日間

スパムアップデートがわずか20時間という異例の速さで完了した直後にコアアップデートが始まったため、両方の影響が重なって観測されたサイトも少なくありません。影響分析の際は、スパムアップデートによる変動とコアアップデートによる変動を分けて考える必要があります。

変動の規模

今回の変動規模は、各種SEOツールの計測でも非常に大きなものでした。具体的なデータを見てみましょう。

  • 過去5回のコアアップデートの中で2番目に高い変動を記録
  • 上位3位の約80%が入れ替わり——検索上位のほぼすべてのポジションでシャッフルが発生
  • 上位10位の約25%が100位以下に転落——1ページ目にいたサイトの4分の1が圏外へ

特に注目すべきは、「上位10位の25%が圏外に落ちた」という点です。これは一時的な順位変動ではなく、Googleの評価基準そのものが大きく見直されたことを示唆しています。過去のコアアップデートでも同様の大変動が起きた際は、回復に数ヶ月を要するケースが多く見られました。

Googleの公式コメント

Googleは今回のアップデートについて、次のように公式にコメントしています。

「あらゆる種類のサイトから、関連性・満足度の高いコンテンツをより適切に表示するための定期的なアップデートです」

この表現自体は過去のコアアップデートと大きく変わりませんが、「あらゆる種類のサイトから」という部分がポイントです。特定のジャンルやサイト形態を狙い撃ちにしたものではなく、コンテンツの質を軸とした全体的な再評価が行われたと解釈できます。

今回のアップデートで何が変わったのか

「Information Gain」の重視

今回のアップデートで最も注目すべきキーシグナルが、「Information Gain(情報付加価値)」です。

Information Gainとは、簡単に言えば「既存の検索上位コンテンツに対して、その記事がどれだけ新しい知識や独自の情報を追加しているか」を測る指標です。Googleは以前からこの概念に関する特許を出願していましたが、今回のアップデートでより明確にランキングに反映されるようになったと考えられます。

具体的には、以下のようなコンテンツが高く評価される傾向が見られます。

  • 自社の実務データや調査結果に基づいた独自の分析
  • 他のサイトでは得られない専門家としての知見や見解
  • 実際の経験に基づく具体的なケーススタディ
  • 既存情報を単にまとめるのではなく、新たな視点や解釈を加えたコンテンツ

逆に言えば、検索上位の記事を参考にして同じような内容を書いているだけのコンテンツは、今回のアップデートで大きなダメージを受けたということです。「他のサイトの焼き直し」では、もはや検索上位を維持することが難しくなりました。

勝者と敗者の傾向

今回のアップデート後に順位が上がったサイト(勝者)と下がったサイト(敗者)には、明確な傾向があります。

順位が上昇したサイトの特徴

  • 公式サイト・機関サイト:一次情報の発信源として信頼性が高い
  • 専門特化サイト:特定の分野に深い知識と実績がある
  • 確立されたブランドサイト:長期間にわたって質の高いコンテンツを発信してきた

これらに共通するのは、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)が高いという点です。Googleが求める「ユーザーにとって最も有益な情報」を提供できるサイトが、正当に評価されるようになったと言えるでしょう。

順位が下降したサイトの特徴

  • アグリゲーターサイト:他サイトの情報を集めただけで独自価値が薄い
  • ディレクトリサイト:リスト化しただけで深い情報がない
  • 比較サイト:公式情報の引用が中心で独自分析が不足している

敗者に共通するのは、「独自情報が少ない」という点です。他のサイトの情報を寄せ集めて整理しただけのコンテンツでは、Information Gainの観点で評価されにくくなったのです。

AI生成コンテンツへの影響

コアアップデートの直前にスパムアップデートが実施されたことは、AI生成コンテンツの扱いとも無関係ではありません。

Googleは以前から「AIの使用自体は問題ではなく、低品質なコンテンツが問題」というスタンスを取っています。しかし、今回のスパムアップデートでは、AIで生成したコンテンツを人間の監修なしに大量公開しているサイトが、改めて大きな打撃を受けたと見られています。

重要なのは、「AI活用」と「AI無編集量産」は全く別物だということです。

  • 問題のないケース:AIをリサーチや下書きに活用し、専門家が内容を精査・加筆して公開する
  • 問題のあるケース:AIが生成したテキストをそのまま、あるいは最小限の編集で大量公開する

今回のアップデートにより、E-E-A-Tの中でも特に「Experience(経験)」の価値がさらに高まりました。AIには「経験」がありません。実際にサービスを使った感想、現場で得た知見、失敗から学んだ教訓——こうした人間にしか書けないコンテンツの重要性が、ますます増しています。AI時代のコンテンツ制作においては、AIの効率性と人間の専門性を組み合わせるアプローチが不可欠です。

ヒトノテの見解——「アルゴリズムは変化ではなく進化」

ヒトノテ代表の坪は、コアアップデートのたびに一貫して述べてきたことがあります。それは、「アルゴリズムの変更は"変化"ではなく"進化"である」という視点です。

今回のMarch 2026コアアップデートも、その本質は変わりません。Googleが目指しているのは、一貫して「ユーザーにとって最も有益な情報を、最も適切な形で返す」ことです。アルゴリズムのアップデートは、その精度を高めるための進化であり、方向転換ではないのです。

今回注目されたInformation Gain(情報付加価値)という概念は、実はヒトノテが以前からお客様にお伝えしてきた「一次情報・独自データの重要性」そのものです。

私たちはコアアップデートへの対応において、常にこう提案してきました。

  • 「他サイトの焼き直し」ではなく、自社にしか書けないコンテンツを作る
  • データや事例など、オリジナルのエビデンスを積み重ねる
  • テクニックに頼るのではなく、ユーザーが本当に求めている情報を提供する

これらの取り組みは、まさにInformation Gainの考え方と完全に一致しています。つまり、Googleの進化の方向性に沿ったコンテンツ制作を続けてきたサイトは、今回のアップデートでも影響が小さかったのです。

逆に、テクニカルなSEO施策でアルゴリズムの「裏をかこう」とするアプローチは、アップデートのたびにリスクを抱えることになります。長期的に最も安定する戦略は、Googleの目指す方向に沿った本質的なコンテンツを作り続けることです。

具体的な対応策

ここからは、今回のアップデートを受けて実際にどのような対応を取るべきか、実務的な観点から4つの対策をご紹介します。

1. 自社コンテンツの「Information Gain」を点検する

まず取り組むべきは、既存コンテンツの棚卸しです。各記事に対して、次の問いを投げかけてみてください。

  • 「この記事には、他のサイトにはない独自の情報が含まれているか?」
  • 「自社の実務経験から得た知見が反映されているか?」
  • 「具体的な事例データや数値が含まれているか?」
  • 「専門家としての独自の見解が述べられているか?」

これらの問いに「No」と答えざるを得ない記事は、Information Gainが低い可能性があります。特に、競合サイトの上位記事を見ながら書いた「まとめ型コンテンツ」は要注意です。

自社の実務経験、お客様の事例データ、業界における専門家としての見解——これらが最大の武器になります。SEOの本質は、こうした独自価値の提供にあります。

2. E-E-A-Tの「Experience」を強化する

AI生成コンテンツとの最大の差別化ポイントは「実体験」です。E-E-A-Tの中でも、特にExperience(経験)を強化することを推奨します。

具体的な施策としては、以下のようなものがあります。

  • 著者情報の充実:記事の執筆者のプロフィール、専門分野、実績を明記する
  • 事例の追加:「実際にこのような施策を行った結果、○○の成果が出た」という具体例を入れる
  • 具体的な数値の記載:「多くの」「かなりの」といった曖昧な表現を、可能な限り具体的な数値に置き換える
  • 現場の声の反映:実際のクライアントとのやり取りから得た気づきや学びを共有する

これらは一朝一夕にできるものではありませんが、記事をリライトする際に少しずつ追加していくことで、コンテンツの質は着実に向上します。

3. 薄いコンテンツの整理

Information Gainが低い「薄いコンテンツ」をサイト上に大量に抱えていることは、サイト全体の評価を下げるリスクがあります。以下の手順で整理を進めましょう。

  1. 情報の寄せ集めだけの記事を特定する:独自情報がなく、他サイトと同じ内容しかない記事をリストアップ
  2. リライトで独自情報を追加する:可能であれば、自社の知見やデータを加えてコンテンツの質を向上させる
  3. 改善が難しい記事はnoindex化を検討する:検索インデックスから除外し、サイト全体の品質評価への悪影響を防ぐ
  4. 類似コンテンツの統合:同じテーマで複数の記事がある場合は、1つの包括的な記事に統合してカニバリゼーションを解消する

4. 慌てて大量削除しない

コアアップデートで順位が大幅に下がると、パニックになって記事を大量に削除したり、サイト構造を大幅に変更したりしたくなるかもしれません。しかし、これは逆効果になる可能性が高いです。

理由はいくつかあります。

  • コアアップデート後の順位は、1〜2ヶ月で安定する:初期の大変動から徐々に落ち着くケースが多い
  • 次のコアアップデートで回復するケースがある検索順位が下がった場合でも、コンテンツの質を改善すれば次回のアップデートで回復する可能性がある
  • 大量削除は内部リンク構造を壊す:関連記事間のリンクが切れ、サイト全体のSEO評価に悪影響を及ぼす

まずは冷静にデータを分析し、影響を受けたページを特定した上で、優先順位をつけて改善に取り組むことをお勧めします。

今後の見通し

最後に、今回のアップデートを踏まえた今後の見通しについて触れておきます。

AI Overviewsの拡大との関係

現在、Google検索の約48%でAI Overviews(AI生成の要約)が表示されるようになっています。従来のオーガニック検索結果のクリック率が変化する中で、「AI Overviewsに引用される質の高いコンテンツ」を持つことの重要性が増しています。Information Gainの高いコンテンツは、AI Overviewsに引用されやすい傾向があり、この点でもコンテンツの独自性を高める取り組みは有効です。

次のコアアップデートに向けた準備

Googleは年に数回コアアップデートを実施しています。次のアップデートに向けて、今からできることは以下の通りです。

  • Information Gainを意識したコンテンツ制作のフローを社内に定着させる
  • 各記事の「独自情報の含有率」を定期的にチェックする仕組みを作る
  • 著者の専門性を示すプロフィール・実績ページを整備する

「Information Gain」を意識したコンテンツ制作が今後のスタンダードに

今回のアップデートを通じて明確になったのは、「Information Gain」を意識したコンテンツ制作が、今後のSEOにおけるスタンダードになるということです。これは一時的なトレンドではなく、Googleの検索品質向上の方向性そのものです。

「他サイトにはない、自社にしか書けないコンテンツ」を戦略的に増やしていくこと——それが、アルゴリズムの変動に左右されない、最も安定したSEO戦略です。

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まとめ

Google March 2026コアアップデートは、過去5回の中で2番目に大きな変動をもたらしました。上位3位の約80%が入れ替わり、上位10位の約25%が圏外に転落するという激しいシャッフルが起きています。

今回のアップデートの核心は、「Information Gain(情報付加価値)」の重視です。他サイトの情報を寄せ集めただけのコンテンツではなく、独自の知見・データ・経験に基づくコンテンツが評価される時代が、より明確になりました。

対応策としては、(1)自社コンテンツのInformation Gainの点検、(2)E-E-A-Tの「Experience」の強化、(3)薄いコンテンツの整理、(4)慌てて大量削除しないこと、の4つが重要です。

ヒトノテとしての見解は一貫しています。アルゴリズムは「変化」ではなく「進化」です。テクニックでアルゴリズムの裏をかくのではなく、Googleが目指す方向に沿った本質的なコンテンツを作り続けることが、長期的に最も安定する戦略です。

コアアップデートの影響にお困りの方へ

「コアアップデートの影響を受けて順位が下がった」「自社サイトのコンテンツがInformation Gainの基準を満たしているか診断したい」という方は、ヒトノテまでお気軽にご相談ください。

WEBコンサルティングの現場で培った知見をもとに、お客様のサイトに最適な改善施策をご提案いたします。

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