SEO 公開日: 2026.04.02 更新日: 2026.04.03

Googleサーチコンソールの使い方|SEO改善に直結する分析と活用法

Googleサーチコンソールの使い方

Googleサーチコンソール(Google Search Console)は、Googleが無料で提供するWebサイト分析ツールです。「導入はしたけれど、何を見ればいいかわからない」「たまにログインするが、データを眺めて終わってしまう」——そんな声を、中小企業のWeb担当者様からよくいただきます。

実はサーチコンソールは、正しく使えばSEO改善のアクションに直結する非常に強力なツールです。しかも、中小企業のサイトは大規模サイトと比べて流入数が限られているからこそ、1件1件のクエリを丁寧に分析できるという強みがあります。

本記事では、サーチコンソールの基本機能から、SEO改善に直結する具体的な活用法、そして実務で使える分析テクニックまでを体系的に解説します。「見るだけ」で終わらせず、次のアクションにつなげるための実践ガイドとしてご活用ください。

なお、SEOの全体像や基本的な考え方については「SEOとは?基本から実践まで」で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

サーチコンソールとは?何ができるツールか

Googleサーチコンソールは、Google検索におけるWebサイトのパフォーマンスを確認・管理するための無料ツールです。Googleアナリティクス(GA4)がサイト訪問後のユーザー行動を分析するのに対し、サーチコンソールは「ユーザーがサイトに来る前」の検索行動を可視化してくれます。

主にできることは以下のとおりです。

  • 検索パフォーマンスの確認:どんなキーワードで検索され、何回表示され、何回クリックされたかがわかる
  • インデックス状況の管理:Googleにページが正しく登録されているかを確認できる
  • 技術的な問題の検出:モバイル対応の不備やページエクスペリエンスの問題を通知してくれる
  • 被リンクの確認:どのサイトからリンクされているかがわかる
  • サイトマップの送信:Googleにサイト構造を正しく伝えられる

中小企業にとって特に重要なのは、検索パフォーマンスのデータです。自社サイトに「どんなキーワードで」「どのくらいの人が」たどり着いているかを把握することが、SEO改善の出発点になります。

GA4では取得できない「検索クエリ(ユーザーが実際にGoogleに入力したキーワード)」のデータが見られる点が、サーチコンソール最大の強みです。

SEO改善に直結する5つの活用法

サーチコンソールには多くの機能がありますが、SEO改善に直結する活用法は大きく5つに絞られます。それぞれについて、具体的な操作手順とアクションの起こし方を解説します。

1. 検索クエリ分析——流入キーワードからユーザーの意図を読む

サーチコンソールで最も活用すべき機能が「検索パフォーマンス」レポートです。左メニューから「検索パフォーマンス」をクリックすると、サイト全体の検索データが表示されます。

ここで確認すべき指標は以下の4つです。

  • 合計クリック数:検索結果からサイトに訪問された回数
  • 合計表示回数:検索結果にサイトが表示された回数
  • 平均CTR(クリック率):表示回数に対するクリック数の割合
  • 平均掲載順位:検索結果での平均的な表示位置

指名検索と一般検索を区別する

検索クエリを分析する際に最初にやるべきことは、指名検索(ブランド名や社名での検索)と一般検索(サービス内容やお悩みでの検索)を区別することです。

「クエリ」タブを開き、自社名・サービス名・ブランド名で検索してフィルタリングしてみてください。指名検索の割合が高い場合、すでに自社を知っている人からの流入が中心ということになります。

指名検索が多いこと自体は良いことですが、そこでCVR(コンバージョン率)が低い場合は、LP(ランディングページ)やサイト導線に課題がある可能性があります。指名検索からのCV改善については、後ほど「実務で使える分析テクニック」のセクションで詳しく解説します。

一方で、一般検索からの流入が極端に少ない場合は、コンテンツの拡充やキーワード選定の見直しが必要です。キーワード選定の具体的な方法については「キーワード選定の基本と実践方法」の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

表示回数は多いがCTRが低いキーワードを見つける

次に注目すべきは、表示回数が多いのにCTR(クリック率)が低いキーワードです。これは「検索結果には出ているが、クリックされていない」状態を意味します。

具体的な手順は以下のとおりです。

  1. 「検索パフォーマンス」画面で「平均CTR」と「合計表示回数」にチェックを入れる
  2. 「クエリ」タブをクリックし、表示回数の多い順に並べ替える
  3. 表示回数が多いのにCTRが平均より低いキーワードをリストアップする

このようなキーワードに対しては、ページのタイトルタグやメタディスクリプションの改善が有効です。検索結果に表示されるタイトルと説明文が、ユーザーの検索意図に合っていない可能性があります。

2. ページパフォーマンス分析——どのページが成果を出しているか

「検索パフォーマンス」レポートの「ページ」タブに切り替えると、ページ単位での検索パフォーマンスが確認できます。

ここで確認すべきポイントは以下のとおりです。

  • クリック数の多いページ:サイトの「稼ぎ頭」。このページの品質を維持・向上させる
  • 表示回数は多いがクリック数が少ないページ:改善余地が大きい。タイトルやメタディスクリプションの見直しを
  • 掲載順位が下降傾向のページ:コンテンツの更新やリライトが必要

特定のページをクリックすると、そのページに流入しているクエリが一覧で表示されます。想定していなかったキーワードで流入がある場合、そのキーワードに合わせてコンテンツを加筆することで、さらに流入を増やせる可能性があります。

なお、「ページを作ったのに思ったように集客できない」という場合は、集客できないWebサイトの原因と改善策もあわせてご確認ください。コンテンツだけでなく、サイト全体の導線や構造に課題がある場合もあります。

3. インデックス状況の確認——ページが正しく登録されているか

左メニューの「ページ」(旧:カバレッジ)から、Googleにインデックスされているページの状況を確認できます。

ここで注意すべきステータスは以下のとおりです。

  • 「未登録」:Googleがページを認識しているが、何らかの理由でインデックスしていない
  • 「クロール済み – インデックス未登録」:Googleがページを読み込んだが、品質が低いなどの理由でインデックスされていない
  • 「検出 – インデックス未登録」:URLは発見されたがまだクロールされていない
  • 「エラー」:サーバーエラーやリダイレクトの問題がある

重要なページがインデックスされていない場合は、「URL検査」ツールで個別にURLを確認し、「インデックス登録をリクエスト」を行いましょう。

ただし、すべてのページがインデックスされるべきとは限りません。重複コンテンツや低品質なページは意図的にnoindexを設定することもSEO上有効な施策です。

4. モバイルユーザビリティの問題発見

左メニューの「モバイルユーザビリティ」から、スマートフォンでの表示に問題があるページを確認できます。

よく検出される問題には以下のようなものがあります。

  • テキストが小さすぎて読めない:フォントサイズの調整が必要
  • クリック可能な要素同士が近すぎる:ボタンやリンクの間隔を広げる
  • コンテンツの幅が画面の幅を超えている:レスポンシブデザインの修正が必要
  • ビューポートが設定されていない:meta viewportタグの追加が必要

Googleはモバイルファーストインデックスを採用しているため、モバイルでの表示品質は検索順位に直接影響します。問題が検出されたら優先的に対応しましょう。

5. 被リンクの確認

左メニューの「リンク」から、外部サイトからの被リンク状況を確認できます。

確認すべきポイントは以下のとおりです。

  • 上位のリンクされているページ:どのコンテンツが他サイトから評価されているか
  • 上位のリンク元サイト:どのようなサイトからリンクされているか
  • 上位のリンク元テキスト:どんなアンカーテキストでリンクされているか

質の高いサイトからの被リンクはSEOにプラスに働きます。逆に、スパムサイトからの不自然なリンクが大量にある場合は、Googleの「リンクの否認ツール」で対処することも検討してください。

被リンクが多いページのコンテンツ傾向を分析し、同じ方向性のコンテンツを増やすことで、さらなる被リンク獲得につなげることもできます。

実務で使えるサーチコンソール分析テクニック

ここからは、基本的な使い方を理解した上で、実務レベルで成果につなげるための分析テクニックを3つご紹介します。

「お宝キーワード」の見つけ方(11〜20位のキーワード)

SEO改善で最も効率が良いのは、検索順位11〜20位(2ページ目)に位置しているキーワードの順位を引き上げることです。これらは「もう少しで1ページ目に入る」状態であり、比較的少ない労力で成果を出せる可能性があります。

具体的な手順は以下のとおりです。

  1. 「検索パフォーマンス」画面を開く
  2. 「平均掲載順位」にチェックを入れる
  3. 上部の「+新規」ボタンをクリックし、「掲載順位」フィルタを追加
  4. 「次より大きい:10」「次より小さい:21」と設定する
  5. 表示回数の多い順に並べ替える

ここで表示されたキーワードが「お宝キーワード」です。このキーワードに該当するページに対して、以下の改善を行います。

  • コンテンツの加筆・更新(より詳しく、より新しい情報に)
  • タイトルタグにキーワードを含める(まだ含まれていない場合)
  • 内部リンクを増やす(関連ページからリンクを張る)
  • 見出し構造の最適化(H2・H3でキーワードを適切に配置)

中小企業のサイトは記事数が限られているからこそ、1つ1つのキーワードに対して丁寧に最適化することが重要です。大規模サイトのように数で勝負するのではなく、少ない記事で確実に上位を取る戦略が有効です。

指名検索からCVにつなげる分析手順

自社名やサービス名での指名検索は、すでに自社に関心を持っているユーザーからのアクセスです。この層のCVR(コンバージョン率)を高めることは、SEOの中でも特に費用対効果の高い施策です。

サーチコンソールで指名検索を分析する手順は以下のとおりです。

  1. 「検索パフォーマンス」画面で「+新規」→「検索キーワード」を選択
  2. 自社名・サービス名・ブランド名を入力してフィルタリング
  3. 「ページ」タブに切り替え、指名検索でランディングしているページを確認する
  4. そのページがCV(問い合わせ・資料請求など)に適切に誘導できているか確認する

よくあるのが、指名検索でトップページ以外のページ(ブログ記事や採用ページなど)にランディングしているケースです。この場合、そのページにもCTA(行動喚起)ボタンやお問い合わせ導線を設置することで、CVRを改善できます。

また、指名検索のクエリに「〇〇(自社名)+ 料金」「〇〇 + 評判」のような複合キーワードがある場合は、それぞれの疑問に答える専用ページを用意するのも効果的です。「探している情報が見つからない」ことが原因で離脱している可能性があるからです。

指名検索のデータは、Webサイトの集客改善を考える際にも重要な判断材料になります。指名検索が少ない場合は、オフラインの認知施策やSNS運用との連携も視野に入れましょう。

新規ページ公開後のインデックス確認フロー

新しいページを公開したら、Googleに速やかにインデックスしてもらうことが重要です。以下の手順で確認と対応を行いましょう。

  1. 公開直後:サーチコンソールの「URL検査」に新しいページのURLを入力する
  2. 「URLがGoogleに登録されていません」と表示された場合:「インデックス登録をリクエスト」をクリックする
  3. 1〜2日後:再度URL検査を行い、インデックスされたか確認する
  4. 1週間経ってもインデックスされない場合:以下を確認する
    • robots.txtでブロックされていないか
    • noindexタグが設定されていないか
    • サイトマップにURLが含まれているか
    • ページのコンテンツ品質は十分か

特に中小企業のサイトでは、大規模サイトと比べてGoogleのクロール頻度が低い傾向があります。そのため、新規ページ公開時には必ずサーチコンソールから手動でインデックス登録をリクエストする習慣をつけましょう。

また、サイトマップ(sitemap.xml)を最新の状態に保ち、サーチコンソールに登録しておくことで、Googleが新しいページを発見しやすくなります。

サーチコンソールとGA4の連携

サーチコンソールとGA4(Googleアナリティクス4)を連携させることで、検索流入からサイト内行動、コンバージョンまでを一気通貫で分析できるようになります。

連携の設定手順は以下のとおりです。

  1. GA4の管理画面を開く
  2. 「管理」→「サービスとのリンク」→「Search Consoleのリンク」をクリック
  3. 「リンク」をクリックし、対象のSearch Consoleプロパティを選択
  4. 連携するGA4のウェブストリームを選択して完了

連携後にGA4で確認できるようになる主なデータは以下のとおりです。

  • Google オーガニック検索レポート:検索クエリごとのクリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位
  • ランディングページとの紐づけ:検索クエリ → ランディングページ → サイト内行動 → CVの流れが追える

この連携の最大のメリットは、「どのキーワードで流入した人が、実際にコンバージョンしているか」がわかることです。

たとえば、あるキーワードでの流入数は少なくても、そのキーワード経由のユーザーのCVRが高ければ、そのキーワードを強化する価値は非常に高いと判断できます。逆に、流入は多いがCVにつながらないキーワードは、コンテンツの見直しや導線の改善が必要かもしれません。

サーチコンソール単体では「集客」までの分析にとどまりますが、GA4との連携によって「集客→行動→成果」の全体像を把握できるようになります。

まとめ

Googleサーチコンソールは、SEO改善に不可欠なツールです。本記事で解説した活用法のポイントを振り返ります。

  • 検索クエリ分析で、ユーザーがどんな言葉で自社サイトを見つけているかを把握する
  • 指名検索と一般検索を区別し、それぞれに適した改善策を講じる
  • 11〜20位のお宝キーワードを見つけて優先的に改善する
  • インデックス状況を定期的に確認し、重要なページが確実にGoogleに登録されているか確かめる
  • GA4と連携して、検索流入からコンバージョンまでを一気通貫で分析する

大切なのは、「データを見る」だけで終わらせないことです。サーチコンソールのデータから具体的なアクションを決め、改善を実行し、その結果をまたサーチコンソールで確認する——このサイクルを回し続けることが、SEO成果につながります。

中小企業のサイトは流入数が限られているからこそ、1件1件のデータを丁寧に分析し、確実にアクションにつなげることができます。それはリソースの限られた中小企業ならではの強みです。

SEOの基本から体系的に理解したい方は、SEOとは?基本から実践までのピラーページもあわせてご覧ください。サーチコンソールの活用は、SEO戦略全体の中の重要な一要素として位置づけることで、より大きな成果につながります。

ヒトノテでは、サーチコンソールのデータ分析からSEO改善施策の立案・実行まで、中小企業のWebマーケティングをトータルでサポートしています。「データはあるが、どう活かせばいいかわからない」というお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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